はなが教師になって1か月が過ぎた。少しずつ先生らしくなってきたはな。
だが気がかりなことが一つ。しばらく欠席が続くたえちゃんのことだ。
本多校長によるとたえちゃんは親戚の家にもらわれていくとのこと。
たえちゃんのことを案じながら、帰宅するとたえちゃんが待っていた。
はなに最後の別れの挨拶にきたたえちゃん。自分には想像の翼があるから大丈夫と
強がるたえちゃんを見てふじさんは夕食に誘った。おやゆび姫の絵本を
キラキラした表情に見るたえちゃんに、はなの家族は小さいころのはなの姿を
重ね合わせた。はなはたえちゃんを教会の図書室に誘った。
昔、朝市君がはなを誘ったように、たえちゃんへ花むけだったのだが
それが大変な大事に・・・ 朝市君は本多校長にはなを許してやってくれと頭を下げた。
朝市君ははなのたえちゃんへの気持ちをわかっていた。
確かにはなのしたことはよくない。だがたえちゃんのためにはなが出来ることだったのでは
と私は思う。