陽春のポタリング・・・!?

暖かな休日の午後、いつもの多摩湖自転車道に出掛けた。
リアタイヤの空気がちょっと少なめかと感じたのでいつもよりたっぷりめに空気を入れいざ出発。
この春一番かと思われる気温だったが先月より発病した花粉症も本日は比較的軽く、春爛漫の狭山丘陵をやや汗ばみながらも快適に走行していた。
いよいよサイクリングに最適な季節がやって来たなぁ・・・。

そんないい気分で15分程漕いだだろうか。

悲劇というのは本当に前触れもなく襲って来るものである。


「パンッ！」

遠くまで響くような歯切れのいい音がしてからの一秒ほどが私にはとてつもなく長く感じられた。
音が私の下の方向から聞こえたと同時に何が起きたか総てを悟った。

「ガラガラガラ～」


そう、その激しい音の一瞬前まで空気が張り詰めていたタイヤがその圧力に耐えきれずに破裂したのである。

すぐに自転車を下りリアタイヤを確認。
見事にバルブ付近からチューブが裂けていた。
原因は空気の入れ過ぎとバルブの位置が車輪の穴か少しズレていたことだというのはすぐに解った。

その直後に頭の中で理解したことは、パンク修理キットと空気入れは携帯しているが今日に限って予備のチューブはないという悲しいお知らせだった。
当然破裂したチューブはパンク修理出来るレベルではない。
空気が全く入ってないタイヤのついた自転車は押すのもままならない。

こうして二時間の予定だった休日のポタリングは一時間の自転車担ぎとチューブ交換に費やされた。

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