NJWindow(J)

モルモニズムの情報源、主要な主題を扱うサイト。目次を最新月1日に置きます。カテゴリー、本ブログ左下の検索も利用ください。

こんな末日聖徒、奇特な人 - - 故田中三則兄弟

2018-06-29 23:50:43 | モルモン教関連

 

5月22日、隣の茨木ワードの教会員田中三則(みつのり)兄弟が亡くなった。大阪府茨木ステークセンターに集う教会員は、教会の植木をきれいに刈り込んでいる彼の姿をよく目にしていた。6月23日教会で行われた偲ぶ会に50名を超す人々が集まり、彼の生前の姿を偲んだ。

断っておかなければならないが、彼は事業で失敗し妻子と別居した状態で後半生を過ごしていて、彼を理想化してこの記事を書くのではない。昔副監督をしたことがあり、ホームティーチングに熱心であると記憶されるなど熱心な教徒であったが、教会の要職に就いたというタイプの会員ではなかった。

だのになぜ人びとは生前の彼を語る話にじっと耳を傾け、感動を覚えたのだろうか。戸を開け閉めする音やスマホの音をも嫌い、皆話し手にじっと注目した。これほど熱心に耳を傾ける聖餐会やステーク大会の説教があっただろうか。

彼はセミナリーの教師に召されたことがあった。教わった元生徒が涙を流し、言葉を詰まらせながら思い出を語った。彼は細かいところに気がつく人で(朝早く来る生徒たちに食べ物を用意)、一生懸命にする人(手の込んだ教材を用意、電動植木刈り機を自腹で購入)、心配りが効き、器用で心優しい人だった、と出席者は一人ずつ語った。

お金と時間を使って教会のために尽くす人であった、分け隔てなく愛してくれた、話しかけやすい人で、人の心をとらえた、なんでそこまでと思うほど教会のために奉仕した(催しがある時は初めから終わりまでいた、教会に行くといつもいた)など。女手ひとりで子供たちを育てたある女性は、彼が自分の子供のように子供たちに接してくれた、と語った。

「本当は家族の愛に飢えていたのではなかったか、とにかく彼は心から打ち解けて話せる心の友だった」と語る男性もいた。これほど人びとの心をとらえた人は珍しい。彼に大きな矛盾がなかったとは言わない、私は人がどのように生きるかは大変難しいことだと思う。しかし、田中三則兄弟は奇特な(行いが珍しく感心させる)人物で大勢の人々の友となり、奉仕し、愛された人物であった。

(なお、この日午前から大阪北ステークで3つ故人を偲ぶ会があった。他の二つは安芸、伴姉妹のための会であった。)



最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うぅぅんん、他のワード、ステーク (たまWEB)
2018-07-01 21:40:58
の方々、自身の所属の皆さんについても、あんまり何もわかってない、指導者でもなんでもない、人間関係に疎い、基本、無知なヒトなわけですが、やはり、何か、その人についてどんな人なのかわかりたくなった場合、識別の賜物とかって、基本、危険にでも遭遇しない限りはないわけでしょうし、やはり、人の奥底に光を当て、その方の人間理解への真相に迫るとなると、占星術ですかねぇぇ・・・誕生日、時刻も正確を期すには必要でしょうが、これっさぁぁ、その人の人生、弱点・強点、丸見えみたいな、おそれ多い面があるんだとは思います・・・何世紀にも渡っての何十万、何百万のデータがあることになりましょうし、その中から、統計的に有意の言えそうな事柄が観察されてきたことになりましょうかぁぁ・・・
ここで例を挙げてはちょっと礼を欠き過ぎかもですが、あの斎藤由貴さんの場合、興味深いのは、火星が(そして金星も)ノーアスペクトということで、男女間関係で、境界を取っ払ってしまうみたいな、強引さというか暴走みたいな傾向、かつ自己表現イケイケのしし座に火星ですよねぇぇ、金星のノーアスペクトは常に愛される存在でい続けるみたいな・・・
やはり、このネット時代、そういったところまで光が当てられて、そこからスタートしていくのが基本ではないのかと・・・そういった深い人間理解がねぇぇ・・・
返信する
その2 ノーアスペクトに関し (たまWEB)
2018-07-01 21:47:46
由貴さんの占星術師さんからの記事
https://ameblo.jp/gekishi4704/entry-12310079195.html
火星 ノーアス
https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E7%81%AB%E6%98%9F%20%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%83%88
返信する
その3 英語だと no aspect の他 (たまWEB)
2018-07-01 21:56:06
unaspected peregrine とかって
https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=mars%20unaspected
まぁね、弱点は見方によって強所にもなったりで・・・
返信する
その4 ま、そういう観点に立ち (たまWEB)
2018-07-01 22:01:07
そういう面も人生経験として受け入れ、そうやって酸いも甘いもかみ分け経験経過で、その上で福音に向き合って行くことでさらなる人生があるんだと、そういうのがほしいよね・・・
返信する
その5 ついでにネットでアスペクト (たまWEB)
2018-07-01 22:19:02
見るには
http://www.horoscope-tarot.net/

例)由貴さんの1966 9月 10日 時間は適当
出生場所 東京でいいでしょう
で、ホロスコープ作成をクリック
そしたら、ホロスコープ・チャートの下のこのホロスコープ詳細というのをクリック
で、アスペクト表などがでます・・・
ほな、ご機嫌よろしゅうにて御座候。
返信する
人生、容易でないと痛感 (NJ's)
2018-07-01 23:22:30
私はそういうの全然信じないんですが、自分は占星術を適用するとどうなるのだろうか(どんな形容詞が並ぶのか、どんな人生になると出るのか)とふと思いました。

でも、やらないでくださいね、たまWEBさん!
返信する
たとえてみれば 福音は (たまWEB)
2018-07-02 08:08:44
解脱、ねはん、ニルヴァーナへの道なぁぁんてね・・・星占い風に言えれば、人は天の気の見えざるエネルギーの影響下にあって、いわば前世から引き継いだ、今世での性格や行動もある程度見透せるとすると、まぁ、全能者からはすべての人の最後までわかっちゃってるんでしょうけど、そこであぶりだされた個々の人生、自然のまま、ありのままの状態とは、いわばしがらみや拘束下にともとれるわけで、究極的善悪の応報の側面、神への信仰の面、幸福の探求や永遠のいのちへの道の面から、それらを越えれるのが、福音やキリストとの出会いのメッセージとも見れるんだと・・・ま、そんなところでしょうか、たまWEBの理解としましては・・・人は弱点を与えられ、弱さも強きに変えられるとも聖文にはありますが、占星術の視点からの弱点もありかなと・・・そうであれば占星術も有意義な福音人生を送る上でも貢献・有用要素は十分ありなんだと・・
返信する
手先は器用生き方は不器用 ()
2018-07-02 10:02:38
私も、故人を知る人の一人ですが、偲ぶ会が行われるのを知らなかったので、出席出来ませんでした。

時計の修理をしていたぐらいで、実に手先が器用な方でした。教会の教材なども自作でいくつも作っていました。
どれも、永久保存版にすべき出来栄えでしたね。

クリスマスの時の装飾や、照明も自前で作っていました。
今年のクリスマスは少し寂しくなりそうですね。
誰が、あのホールの天井まで届くツリーを組立て飾るのでしょうか?


縁の下の力持ちの後継者は出てこないんでしょうね。

手先に比べて、生き方は不器用だった気がします。
今思えば、ミニスタリングをずっとやっていた人ですね。


一人で黙々と、教会を教会らしくしてた人だと感じます。

建物管理と、人間関係について、自分が「教会とはこうあるべきだ」と信じたことを、組織でもなく、指導者の指示でもなく、ただ、自分の良心と信仰によって行ってきた人ですね。
返信する
貴重な存在 (落伍者)
2018-07-02 21:31:38
田中兄弟のことは全く存じ上げませんが、沼野兄弟や豚さんのコメントを拝見しますと、聖徒とはこのような方であるべきと感じます。

イエスの眼差しはこのような方に注がれているのではないでしょうか?

 パワフルな指導者より、惹かれるものがあります。


返信する

コメントを投稿