[災難に遭うヨブ]
最近読んでいる本に注目すべき言葉を見つけた。それは旧約学者並木浩一の意見で孫引きになるが、掲載させていただきたいと思う。（ ）内は私の補足。
「神は、世界が(創世前の)カオスに逆行しないように、悪の強大な力の発現を押さえており、世界に矛盾があることの責任を創造者として背負っている。そのことから人間世界の現実が見直されなければならない。人は差し当たって矛盾に満ちた世界を生きなければならない。世界の矛盾を見据えて、考えつつ批判的に行動しなければならない。そのことは苦難に対する直接的な意味づけ（なぜ苦難があるかの説明）を断念することである。自分が苦難を負い、世界に矛盾があることを理由にして、高潔さを放棄してはならない。」（『「ヨブ記」論集成』、教文館、236頁）
ヨブ記に関する論文であるが、一般的に私たちが生きていく上で大変参考になると思った。また、末日聖徒も最近の「福音のテーマ」公表から生じる諸矛盾に対処するに当たって教訓になると思った次第である。
Source:
来住英俊（きしひでとし）「『ふしぎなキリスト教』と対話する」春秋社、2013年、154, 155頁 著者はカトリック司祭。
補足キーワード・・水準、標準、基準、脱会、倫理、道徳、聖書学者、integrity
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高潔さを維持することに何の意味が有るのでしょうか？
高潔さを維持する為に、世界の矛盾を放置するのは、それこそ大矛盾である。
ヨブは、自分の身に起きた不条理に対して、寡黙に受け入れたわけではない。ヨブは自分の生まれたことを呪い、自分の信仰の正しさを主張し、わが身に起こったことが、「信仰と祝福」と言う神の摂理に合致しない事を大声で叫んだ。
ヨブの友人たちは、神の側に立ち、ヨブに隠れた罪が有るのだと主張した。
しかし、はっきりとヨブは自分の正当性を主張し続けた。
ヨブの姿は、チリと灰にまみれ、腫れ物に覆われ、心の中は不条理に対する怒りに満ちていた。
もし何が高潔なんですか？ってヨブに聞いたら、「人間の高潔さとは、矛盾や不条理に毅然として立ち向かう事だ」とこらえるのではないだろうか。
高潔と言う言葉で、世の矛盾を忍耐するように求めるのは、その矛盾を作り出している張本人たちだ。
幸いなことに多くのモルモンは、「世にあって世に染まらない」「毒麦のたとえ」およびモルモン独自の教義「現世は星の栄えの状態だから、いろいろな矛盾あるのはしょうがない」に根ざした楽観主義でそれを良く言い表していますよね。
>もし何が高潔なんですか？ってヨブに聞いたら、
>「人間の高潔さとは、矛盾や不条理に毅然として
>立ち向かう事だ」とこらえるのではないだろうか。
そうですね。
イギリスの作家ジェームズ・アレンの言葉にこんなのがあります。
「環境が人を作るのではありません。
環境は私たちに、
私たちがどんな人間であるかを
教えてくれるだけなのです。」
この言葉は教会幹部もしばしば引用してましたね。
だから末日聖徒は高潔さを失わず、世の中の不条理な環境は改善して行かなくちゃ！！
でも・・・モルモン教会の中には不条理なところなんてないんでしょ？ね？
だってホントのこと言うと・・・ほら、嫌な顔されたり、追い出されたり、するから・・・不条理には目を瞑って、自分の衣にシミができないようにだけ気を遣っていたら、きっと高潔になれるよね・・・そっちの方がもっと大事なんだよね。
私はこの言葉に感銘を受けました。
素晴らしいですね。
直接連絡しようとe-mail address を探しましたが見つからなかったため、ここに連絡させていただきます。
今日以後、このブログのコメント欄に出入りを慎まれるようお伝えします。
理由はyellow card 提示の効果が感じられないためです。
どうしても意見を述べたいことがあれば、私のメールアドレス宛に書いてください。 jiro_nmn68@hotmail.com
記事では言葉不足だったかもしれません。私が「高潔さを放棄しない」という表現に注目したのは、もし教会に矛盾を感じて退会する人がいたとしても、基本的な人間としての生き方、聖書で言えば十戒、隣人愛、黄金律などの点で、末日聖徒であった時の生き方に劣ることがあってはならない、という意味を読み取ったからです。これは気をつけなければならないことだと思っています。
批判や内省は自分の宗教に対して必要ですが、対話に際して相手が私たちの宗教を尊重することがあるのであれば、内部の人間が自らの宗教について多少認めてよい特性を意識することに何の問題があるでしょうか。
悪口や非難、意地悪な言辞で終始するのは「ぜみなーるモルモン」（ジョン・ドゥさんが主宰するサイト）だけで結構なのです。
ＮＪさん
私の読み違いかもしれませんが、この様な文章を読んでいると、ＮＪさんには、「モルモンがその他の人々より高潔である」と言う大前提を持って居るように思えます。
モルモンって世間一般より高潔なんですか？
そして、最初にこのスレッドで書いた問
＞高潔さを維持することに何の意味が有るのでしょうか？
って、もう一度問いかけます。
最近、私は「モルモンに成って、何か人間としてよい特質を身に着けたのだろうか？」って自問します。
その答えはどうも「否」の様に思えてなりません。
高潔を目指すのは、高慢を目指すのと一緒だと思います。
キリストの前に有って自分は高潔であると言える人間が居るのでしょうか？
高潔と言うのは、イエスが忌み嫌ったパリサイ人の徳ではないのか？
「13．わたしたちは，正直，真実，純潔，慈善，徳高くあるべきこと，またすべての人に善を行うべきことを信じる。実に，わたしたちはパウロの勧告に従うと言ってもよい。わたしたちはすべてのことを信じ，すべてのことを望む。わたしたちはすでに多くのことを堪え忍んできており，またすべてのことを堪え忍べるようにと望んでいる。どのようなことでも，徳高いこと，好ましいこと，あるいは誉あることや称賛に値することがあれば，わたしたちはこれらのことを尋ね求めるものである。」
枢要徳 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%A2%E8%A6%81%E5%BE%B3
http://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E6%9E%A2%E8%A6%81%E5%BE%B3
http://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E9%AB%98%E6%BD%94%20%20%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%81%A7
ただモルモン全員が高潔な民だと言うなら、それは「否」と言えるでしょう。
しかしながら、高潔＝高慢は私は違うと言える。
私たちは、キリストが能えてくださった賜物や特質を肉体を持つこの地上で得られるように日々努力していかないとなりません。
でも、それが一体どういうものなのかをも教えなければなりません。
私は、NJさんのコメントと意味は理解できますね。
私は、教会を辞めた会員に対して同じ様なことをお話します。
それよりも何よりも、なぜそのような答えを出したのか、耳を傾けて話を聞くことの方が大切です。善きサマリヤ人の話を思い起こしてみてください。
神父さんや牧師さんが苦難にあっている人に、いろいろと話を聞きているように。
私は、絶対言わない言葉は「辞めたら地獄へ行くよ」と。キリストが自ら裁くと言っているのに、何故私が裁きの答えを出すことが出来ようか。これこそ高慢ですよね。
ＹＭさん
私こと「豚」は、食欲だけで生きてるもので、向上心も無ければ、キリストのようになろうなんて、考えもしないんです。
そもそも、キリストの様になれるんですか？
食う事しか知らないんで、「豚」って名乗ってますが、これでも一応人間でして、「救われたい」とか思うわけです。
でもね、ＹＭさんみたいな、高潔な人は、上に引用したように、「努力しろ！」「良い人間に成れ」って言うわけですよ。
そんな言葉を教会で聞くたびに、「俺は救われないんだ・・・」って思うわけです。
でもね、聖書って言うのを読んでると、「キリストは罪人を救う為に来た」なんて事が書いてあるんです。
これって、キリスト教の客寄せのための看板文句なんでしょうか？
別にこの豚も、そうなりたくて品性下劣で不品行な人間に成ったわけじゃない。世の中には、生まれや育ち、その人の生きてきた環境によって、そうなってしまった人間ていっぱいいるんですよ。
そういう輩でも、キリストは自分の身を犠牲にして、救ってやろうって言うのだから、それを「福音」って言うんじゃないですかね？
手前勝手な解釈かも知れませんが、パウロって人が書いてた「ただキリストを信じる信仰によって救われる」って言うのが、キリストの思いだと信じたいんです。
徳高き人間だとか、高潔な人間だとか言って、天国の門を狭くしてほしくないんです。
人間の特質なんて、誰でも努力すれば得られるってものじゃないと思います。
生れや育ち、その人の能力、みんな違っていると思います。
自分が出来たからって、誰もが出来るわけじゃない。
＞私は、絶対言わない言葉は「辞めたら地獄へ行くよ」と。キリストが自ら裁くと言っているのに、何故私が裁きの答えを出すことが出来ようか。これこそ高慢ですよね。
言葉に出さなくても、腹の中で思ってるなら同じじゃないですか？
が、それでも、豚さんには、なにかしら良いものがあると思います。
その１つはコメントに書かれていますね。
からし種の喩えではありませんが、その信仰によって救われたいと願っているのですから。
「福音を述べ伝えなさい」のガイドブックにも
６章かな、キリストの特質？の中に、「信仰」というのがあったと思います。
お休み会員の部類に入っているんで、間違っているかもしれませんが、１度読んでみてくださいね。
私は、全然高潔な人ではありませんよ。まだまだ修行が足りません。だから高血圧になるんでしょうね(笑)
「六根清浄」
私よりも豚さんの方が上でしょうね。
豚さんは、人の見てないところで何かしら、人のためにされている方です。今までのコメントを読むとそう思えてなりません。
最後のコメントに書かれていましたが、思った（思っている）からではなく、そのようなことを直接聞いたことがあるからです。私のユニットではありませんが。
あれはここでコメントを読んでくださる方へのメッセージです。
豚さん、是非、臨床宗教師になってください。あなたのような方が必要だからです。
ちょうど１５年前に四国歩き遍路をしてきましたが、視野を広めることはとても大事なことですね。
一昔前の地元の教会員が、原理主義的なレトリックにはまってしまい、それが嵩じて、そこまで原理的でない会員に向かって、滅びの子になっただの背教しただのあるいは、大管長より偉いと考えただのと、一種の圧力・脅迫をしてくる日本の地元の古い教会員たちが実際にいたわけですね２０世紀末の話ですけれども。
彼らはそういう脅迫まがいが主や大管長会や預言者らに支持されていたと二重に勘違いしていたのだろうと未だにそいういう意見です。
しかし、不思議に思うのですがそういう意見を否定しなかったり、排除しなかったら、直ちに賛同してしまったことになるんですかね。
勝手に救われないって思ってるって決めつけないでください。
豚は楽観的ですから、救われるって思ってますよ。
私は天国に行って、たらふく美味しいものを食べるんですからね。
私は、キリストの贖罪によってすべての人が救われるって信じています。
高潔でないと救われないなんて思っていません。
まして、バプテスマや、モルモンの戒律を守ることが、救いの条件になるなんて爪の先ほども思っていません。
＞豚さん、是非、臨床宗教師になってください。あなたのような方が必要だからです。
聖典には、目の不自由な人が案内すると一緒に穴に落ちるって書いてあります。
そもそも、豚は手引きしようにも、手が有りません。四足ですから。
自分の事だけで精いっぱいです。
他人の為に良い事をしようって言う人は、信用しない事にしています。政治家を筆頭にね。