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BBCは5月9日、宗教などを取り上げる番組「心と魂(ハート・アンド・ソウル)」で中国のキリスト教について取り上げていた。BBCの記者が中国の聖書印刷工場や南京の教会、上海の三自愛国協会、中国社会科学院、南京の金陵協和神学院を訪ねて取材したもので、最新の状況がよく紹介されていた。以下、主な内容を紹介してみたい。

北京にある中国社会科学院では100人以上の研究者が、中国におけるキリスト教会の発展について調査を行っているという。応対した周教授は、西洋のキリスト教、特にカトリック教会は中国に対する過去の所業に対して中国に謝罪すべきである、それがなければ中国とバチカンの関係は改善されない、と語った。カトリック教会はローマから指揮をとろうとするが、中国による指揮権が優先する、との立場である。

もう一つ注目したのは、南京にある金陵協和神学院で教えるフィンランドの教授の発言である。彼は神学院の学生たちが、実に誠意にあふれて信心深いことに感銘を受けている、と語った。ただ、中国の教会が中国政府に協力し共同体制を取っている点について、言葉を選びながら、客観的・学問的に言えば宗教の自由は西側の水準に達していないことを認めていた。

特集は初めに聖書の印刷が現在フル回転で行われている様子を伝え、これは中国で宗教の自由が享受されていることの象徴である、と見る。政府は宗教活動を奨励しているように見える。資金的にも支援している。しかし、聖書は書店では購入できず公認の教会でのみ頒布されている。制約は依然として存在するのだ。

教会は政府との関係において必然的に妥協し、独立していない。政府による管理は、予算面においてその監査、また大きな催しの計画・実施に許可を求める点などにある。これに対し三自委員会は、教会組織側も独自の規定を持っていて聖職者の訓練、任命権を持つなど教会内部の事柄では自律性がある、という。また、政府の理解や支持があって今日の著しい発展があり、この発展・伸張を実としてとらえ、未来は過去よりも明るいものであると見る。

http://www.bbc.co.uk/radio 5/9/2011 Heart and Soul: Christianity in China という番組を録音したメモより


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
帰る前に ()
2011-05-25 10:10:30
中国でのキリスト教の発展の話を聞くと、なんで日本でモルモンが増えないのか?なんて考えてしまいますね。 多かった去年でも、増加率 8/1000ぐらいですからね。


それはともかく、ちょっと気になってるのは、中国のキリスト教徒の方の、キリスト教に対する関り方なんですが・・?

例えば、毎週教会に行くとか、毎日お祈りをしているとか?冠婚葬祭をキリスト教式で行ってるとか??
正月よりクリスマスの方をお祝いするとか?クリスマスカードを出し、クリスマスプレゼントを贈るとか??

実生活の中での、キリスト教的習慣の浸透度はどうなんでしょうか?


 
 
 
わかりました(了解) (NJ)
2011-05-25 13:36:24
ありがとうございます。帰るまでの時間が少なくなってきて、いろいろなことができるかどうか気になっています。

上にあげていただいたことを学生で熱心な家庭教会の信徒に聞いてみます。あとは他の人に聞いたり、サイト上で目を通してみたいと思います。

知れば知るほどいろいろなことが見え始めてきて興味深いです。
 
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