
北京基督教会崇文門堂 沼野治郎撮影 09/12/20
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12月21日、北京の崇文門教会の「クリスマスキャンドル賛
美の会」に出席して驚いた。中国のキリスト教会の集会に出席し
ていつも新しいことに出会ってきたが、この夕べは素晴らしいク
リスマス音楽が中心の催しで、その洗練された歌声に大変感動し
たからである。
クリスマスを祝う週日の聖誕祭で、聖句朗読、力強い説教と共
に、この教会堂に集う4つの聖歌隊が次々に、多く馴染みのある
クリスマスにちなんだ美しい曲を19曲披露した。歌詞こそほと
んど中国語であったが、西洋音楽の手法、訓練によるものである
ことがすぐ見てとれた。
暫く聞くうちにあまりに上手で全く隙がないので、これはきっ
と北京にある音楽関連の大学か有名大学のコーラス部を呼んでい
るのではないかと思ったが、一般コーラス隊二つ、女子コーラス、
青少年コーラスの四つは皆この会堂に集う信徒であることがわか
った。いずれも日曜日の違う時間帯に礼拝する群れの中から構成
されたもので、いずれも30人前後の合唱隊である。
中には音楽(独唱、伴奏、指揮)の専門家もいて(指揮のひと
りは日本人)、レベルは高く、とても聞き甲斐があった。今年も
思いがけなく素晴らしい音楽を、クリスマスシーズンに、しかも
中国の北京で聞くことができて、大きな喜びを感じている。音楽
は正に人を感動させる共通の言語である。
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この会に出て、中国のキリスト教会について考えたことを加え
たい。第一にすぐ気付いたことは、若い人たちがどんどん教会堂
に入ってくることであった。これはハルピンで受けた印象(ほと
んどが高齢者)を覆すものである。全体の層も広くいろいろな年
齢層の人々が見受けられた。司会した女性の主任牧師も説教した
男性牧師も若い人であった。出入り口で案内をしていた数人の若
い女性たちは、明るくまぶしく感じられた。私に「耶蘇愛你」
([イエスーアイ二―]イエスはあなたを愛しています)と声をか
けてくれた。
集会の終りに牧師が、普段、信仰生活を送る信徒たちを理解し、
支えてくれている家族、親戚、友人に感謝したい、その気持から
この催しに皆様を招待しました、と謝辞を述べていた。クリスマ
スのこの時期、出席者の相当部分を彼らが占めていたことが考え
られる。また、これは中国の教会が行っている自伝(自分たちの
力で伝道する)の一端であるに違いないと思った。この夕べの出
席は500名を下らないと思われた。
私は中国でキリスト教は伸びていく、今追い風が吹いていると
感じた。中国の人口から言えば、まだまだ極めて少数でも、キリ
スト教に理解を示し、受け入れて信じる人々が増えている。
*訪れた教会名: 北京基督教会崇文門堂
北京東城区崇文門内大街後溝胡同丁2号
催しの名前: 聖誕燭光聖楽崇拝賛美会
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ちょうどクリスマスに近い安息日に中国籍の方のバプテスマがありました。
今年は他にも台湾の留学生がバプテスマを受け昨年も中国人のバプテスマを受けました。
大変熱心でちょうど日本の万博の頃の改宗者を見ているようでした。
いろいろな制約があるのでしょうけど宗教を自由に選べると良いですね。
いつも2つのサイトを拝見しています。ただ、こちら中国から書き込めなくて残念に思っていました。
明日、一時(2か月の冬休み)帰国でハルピンを発ち大阪に向かいます。(今日のはずが、瀋陽が大雪で空港閉鎖のため明日に延期になりました)。