今年新約聖書を読むに当たって、大貫隆他編訳「新約聖書・ヘレニズム原典資料集」を参照しながら読んだ。そのはしがきにあるように、「新約聖書は虚空の中から生まれたのではなく、古代末期の地中海世界の政治史、思想史、宗教史の文脈の中で生まれてきた」。それで新約聖書本文と資料集を併せ読むうちに、聖書(今回は新約)は水面下に大きな部分が隠れている氷山の一角のように思えてきた。見える部分が水面下と全く異質なものでできているわけはなく、全貌についても、また表面に見える聖書という書物の素性についても理解が格段に進んだ。 . . . 本文を読む
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