同会の総会と記念講演が、平成28(2016)年6月4日(土)13:30
から、千年公民館3階大会議室で行われた。
総会行事は滞りなく終了し、14:00からは記念講演会が開催された。
講演内容は、「平家物語・平家物語絵巻と伝説・伝承について」当会会員の田中加夫(マスオ)さんが講演された。
先ず、郷土資料による「伝説・伝承」について話され、
当沼隈町中山南横倉地区は、平家落人伝説が色濃く残る地域で、
昨年11月14日~23日まで、沼隈文化会館枝広亭で行われた、
「平家と沼隈」パネル展の関わりから紹介され、
その調査から疑問点を持たれ、調査・研究に取り組まれた事から始まり、
郷土資料と伝説伝承の経緯や『平家物語』の作者や源形態、
それに「平家物語絵巻」の成立と時代背景、更に「語り物」としての
「平家物語」(平曲)などを絡めた講演となった。
最後のまとめとして、
伝説・伝承が単なる、伝説・伝承では無く、史実或いは、
歴史上の背景を「敗者」ではあるが、公達としての平家の誇りを
引き継ぐ方法として、
伝説・伝承が残ったものと、捉えては「史実」が秘められている背景を
考えることは出来ないか?
と投げかけられた。
一般的には、『平家物語』は、身近に感じていたが、
この様に深くまでは、考えていなかったので、
新たな視点からの講演は、様々な疑問を呼び起こしてしまった。
再度『平家物語』・「平家物語絵巻」や「平曲(平家物語の語り)」につ
いて、再考の余地があると感じた、講演会でした。
(総会風景)
(講演風景)
(講演会風景)
(講演会風景)
参加者のみなさん、遠路大変ありがとうございました。
(文責 福之山鳳来)
聞きたかった!無念
コメントを頂きありがとうございます。
この度の講演は、概略だけで終わった感が、
否めません。
詳細(話したかったこと)は、来年になりますが、
多分「福山城博物館友の会たより」に掲載予定だと
思っています。
機会が有れば、御笑覧頂ければ、幸いです。