沼隈郷土文化研究友の会

広島県東部に位置する沼隈町は古代より瀬戸内海の中央(ヘソ)に当たり、
その郷土からの情報発信です。

「寄の宮(亀山)八幡神社の祭礼」

2011年10月06日 | 地域関連

10月の声を聞くと町内の氏神である、寄の宮(亀山)八幡宮の
祭礼が、始まる。


祭礼の当夜は、だんじり(山車)が引き組みの地域から町内を巡り、
寄の宮(亀山)八幡宮まで引き上げる。
その間、お宮では、神楽が奉納される。


引き組みは、それぞれの地域が年毎に決まっていて、
その年の引き組み担当地域がだんじり(山車)を各地域を回り、引き廻す。


見所の最後の引き場所は、寄の宮(亀山)八幡宮の鳥居から、
お宮の本殿のある山頂までの傾斜のある坂道を、
引き上げるのが、最大の見せ場となる。
それと、本殿前の山門の石段と、本殿前の広場に引き上げた後に
その広場で、だんじり(山車)を廻す時の勇壮さが引き組み最大の
見せ場になる。


この行事の当夜が始まりで、次の日には、
子供神輿と大人神輿が地域を練り歩く。


子供神輿は、午前中に、午後からは大人神輿が地域毎三躰出て、
町内を練り歩いた後、鳥居の所と、本殿前の広場で、
三躰の神輿が廻すのが見せ場となる。


若者同士の神輿の廻しあいは、見る人々の熱気や感情を呼び起こし、
自然と体中が熱くなり、見ている人々も自然とその熱気に包まれる。


この頃の都会の祭りは、車で運ぶ神輿が多く、人が担ぎ練り歩く祭りが
少なくなって来た中で、古くからの祭りの方法が残っている、この様な
祭りも見応えがある。
しかし、引き手・担ぎ手にとって、次の日には体中が痛くなる。
10月は、神無し月、出雲では神有り月となる。



                 (引き組み全員集合)


       (町内を引き回る)
   「ホラヤレ!!ホラヤレ!!」


          (ご祝儀の披露)

「東西東西!!差し出された御花、御覧の通り金一封、右は御贔屓と下さいます、
○○さまより引き組み青年団の丞に下サーーる。
高こうは御座いますが、花の御礼!!」
(返礼の歌の後に)
「これ御礼に、セーノヤートコサ、セノヨーイヤサ!!」


           (てんびんの下を通すだんじり(山車))
[引き手を揃える場合]
「ホラホンサのサじゃーー、イヤホウエンヤ!!」

今年のだんじりは、お宮の本殿前に上がったのは、午前1時を廻っていました。
引き組みの皆さん、大変お疲れさまでした。


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