沼隈郷土文化研究友の会

広島県東部に位置する沼隈町は古代より瀬戸内海の中央(ヘソ)に当たり、
その郷土からの情報発信です。

「青年の父 山本瀧之助」のゆかりの地を巡りました。

2009年10月26日 | 報告
この会は、当会と千年公民館との共催で実施し、当日(10月24日)は

曇り空にも関わらず、17名の参加者があり、「山本瀧之助」を研究テーマに

されている大学院生の参加もありました。

山本瀧之助が幼少時代からの関わりがある、南泉坊からスタートし、

瀧之助の生家、旭観音、旧千年村役場跡、そして常石尋常小学校に通った道、

大越峠、そして阿伏兎観音へと足を運びました。


    (南泉坊本堂前にて学習会)


        (南泉坊 正門)


    (山本瀧之助生家 全景)


       (旧千年村役場跡)


   (宮城道雄石碑 阿伏兎駐車場)


(青年の父 山本瀧之助頌徳碑 阿伏兎観音参道入口)


    (阿伏兎観音本堂前での学習会)


(観音堂に葺いていた金箔瓦の説明)


         (復原 金箔瓦)

山本瀧之助は、「全国巡回青年講習会」を実施するに先駆けて、

この地元に於いて、「青年講習会」を行い、テストを重ねたものと考えられる。

その第1回がこの阿伏兎観音に於いて実施され、記念の場所であり、

どの様に実施したのかが、詳細に記録として残っている。

その7年後には、「全国巡回青年講習会」を実施に漕ぎ付けている。

また、多くの執筆活動もその傍らで行っていて、発行著作書は、

『田舎青年』『地方青年』『地方青年団体』『吉備時報』などを手がけている。

『田舎青年』は、青年団運動のバイブルとして後年には評価を受けるが、

発刊当時には、全く売れなかった。この事で大きな借財を負うことになる。

しかしながら、地方に埋もれている「青年」の心情を深く汲み取り、その開花に

情熱を注いだ考え方は、現在の通信教育の先駆けとなる考え方で、

次第に社会を動かす大きな力へと変貌する。

地元沼隈に在住しながら、この様な大先輩が全国的に活躍していた事を

再発見する今回の行事でした。

                                  (文責:鳳来)

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