惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「谷岡ヤスジ展」

2005-10-15 21:36:49 | アート・文化
 雨の京都競馬場での2歳馬によるデイリー杯。マルカシェンクが尋常でない強さを発揮するのを見届けてから、自転車で三鷹へ。
 空は明るく、まだこちらは雨が降りそうにないと思いました。

 三鷹駅南口の三鷹市美術ギャラリーで23日まで開催されている「谷岡ヤスジ展」。谷岡さんは中野区と世田谷区でマンガ家生活を送ったようなのに、なぜ三鷹で? と思いましたが、なんにせよ、こういう展覧会が開かれるのはうれしい限り。

 1942年生まれの谷岡さんがデビューしたのは1959年、まだ高校に在学中だった。〈中国小学生新聞〉に「やっちゃん」という四コママンガを連載したのですが、丸っこい顔の登場人物たちは横山隆一さんの「フクちゃん」を思わせ、ギャグもすごく古典的。これは1965年頃に大人マンガを描き始めてからも、ほぼ同じ。飛び抜けた才能は感じられません。
 しかし、ただものでなかったことは、展示された持ち込み原稿の裏を見ればよくわかります。そこには、見てもらった編集者の言葉が細かくメモされているのです。
 採用されたか、されなかったかという「星取表」を作ったりもしている。
 1年ほどの間に絵柄が大きく変わり始めていることもわかります。
 しかし、そこから1970年の「メッタメッタガキ道講座」までの作品が抜けているので、作風の変化を細かく見ることができません。残念。

 それ以降の谷岡マンガの展示を見ていると、今でも笑ってしまいます。ひとコマひとコマがそれだけで可笑しいのです。突き抜けた精神が横溢している。
 そして、後期の村(ソン)のマンガの絵柄の良さ。にっこり、うっとりしながら見てまわりました。

 会場の一画には仕事場が再現されているのですが、あきれたのは机(座卓のような大きなもの)の左上隅に巨大な椰子の木のオブジェが置かれているのです。説明によると、本人らがバリ島で製作したという。あんな大きなものを作って、日本に持ち帰ったのだろうか?! とんでもない人だ。

 すっかりいい気分で見終えて外に出たら、強い雨が降っていました。京都の雨が早くもやって来た?
 うかつなことに雨具の用意がなかったので、近所のスーパーでビニル傘を買って帰りました。

 現在、午後9時半。4対〇で小林(雅)が登場してマリーンズの勝利まちがいなしと思っていたのに、9回裏に追いつかれ、延長戦に突入しています。どうなるのだろう?


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