七夕。せっかくの星祭なのに、お天気は良くありません。
子どもの頃、短冊を吊るした笹は、翌朝、近くの川に流したんじゃなかったかなあ。今ではそんなこと、許されませんが、昔はなんでも川に流して処分していたようなところがありました。いずれは川底に沈むか、海にまで流れて、腐って消えていたんでしょうね。
散歩の時、庭先で育てている植物を見るのも楽しみです。
最近は緑のカーテンを作るお宅も増え、朝顔やゴーヤがよく植えられています。
我が家のゴーヤも花を咲かせ始めましたが、今のところ雄花ばかり。雌花はもっと先になってからつくようですが、本当にそうなのか。ご近所のゴーヤで確認して、どこも雄花のようでホッと安心したり。
今日の雑草はたぶんオオイヌタデ。タデ科の1年草。
ただのイヌタデは「赤まんま」と呼ばれるように、もっと赤いつぼみだと思います。白っぽいつぼみと花ばかりなので、オオイヌタデではないかと。
タデの仲間のヤナギタデは葉や茎に特有の辛味があり、芽生えて間もないもの(スプラウトですね)を刺身のつまにします。
こんな辛いものを好む虫もいるということで「蓼食う虫も好き好き」ということわざになっていますが、この「蓼食う虫」とは何なのでしょう?
どんな草にもたいがい虫はつきますから、特にタデをいわなくても良さそうにも思います。もしかして、人間が食べる草の中でも特に苦いものがタデだったので、こう言ったのでは?
そうすると「蓼食う虫」とはヒトのことになるのかもしれません。
なお、手元にある『ことわざ 悪魔の辞典』(別役実著、ちくま文庫)には、「たでくうむし」は「田で食事をする虫」のことで、すなわちイナゴである、と断じています。
論理の回路は異常ですが、イナゴが「蓼食う虫」でないとは限らない。みごとな断定だと思います(笑)。