オトコはつらいよ!? ~CNS 坂コーの独り言~

急性・重症患者看護専門看護師である坂コーの手探りなブログです。

Rapid Response Team

2012-03-06 22:05:53 | ひとりごと
Rapid Response Team (RRT)って知ってます?

去年1年はBLSのインストラクターとしてCPR(心肺蘇生)の普及を行ってきたが、あるアメリカの研究では1992年から2005年で院内の心停止後の生存率はBLS,ACLSは普及したが改善はしていなかった。
成人では蘇生後に退院できる割合は18%でそのうち脳に障害がないのは65%。
衝撃的な事実である。

心臓が止まってからがんばっても予後は悪いしBLSをいくらがんばっても心臓が止まる人を減らせるわけではない(BLSは心臓が止まっている人への対応だから)。
つまり、心停止をさせないことに焦点を当てるべき!!?ってこと。

“心肺停止患者の60%は急変する6~8時間前に何らかのバイタルサインの異常を認めている”らしい。
じゃあ、いきなり止まるんじゃないんならその異常を認めたときに適切な処置をして心停止させないようにしたいね、っていうのが今日のお話。

色々事例をひもとくと病棟でも心停止に至る数時間前には異常に気づいているケースが多い(看護師が)。それをうまく医者に伝えられなかったりすることがよくある。
何かおかしいんだけど、医者は別のところで処置中だし、様子見てていいって言われたし...。そうこうして放置してしまうと心停止に至ってしまうかもしれない。

こんな時に登場するのがRRTというわけ。
RRTは看護師やコメディカルで構成(医師はいない)される。同職種だし呼ぶのも敷居が低い!?かもしれない。
またこんな感じの基準を作っておいて、これを満たしたら呼んじゃいましょう、的なことにすれば迷いが減っていいかもしれない。


今回この内容を書いたのは、うちの病院でもRRTを導入しようという動きがあるようだからだ。
まだまだ導入しているところは少ないと思う。
一番大事なのは患者の安全を第一に考えるコトだと思う。こういう取り組みはどんどん行われるべきではないか。

課題は組織的にシステムを構築することもそうだが、私たち看護師の立場からは

・急変の徴候に気づけること(これがないと始まらない)←基準を作ることでやりやすくなる?
・RRTの質の向上(せっかく異常を早期に教えてもらっても適切な介入が出来なきゃ意味がない!!)

これが出来るようトレーニングする必要があるのでは?

AHAのPEARSやSCCMのFCCSでもこれに近いことはやっている。
看護師はどんどん受講するといいと思う。
もっと言えばわざわざ高いお金を払って受講しなくても、各病院で定期的にそういったシュミレーション教育が受けれる環境が必要かなと。



生意気なことを書いてしまって申し訳ありませんでした。
とりあえず自分に今できることを自分のペースでがんばっていきたいと思います。

ここまで読んでくれた方々ありがとうございました(*^_^*)♪
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