オトコはつらいよ!? ~CNS 坂コーの独り言~

急性・重症患者看護専門看護師である坂コーの手探りなブログです。

このブログについて

はじめまして。 都内某大学病院ICUで働く専門看護師の坂コーです♪ 心にうつりゆく医療や看護に関する事をそこはかとなく書いていくブログです。 2019年4月からこちらにお引越し↓↓↓↓↓↓

十二誘導心電図

2014-01-24 18:03:07 | 循環
私の病院は2月と10月に病棟異動があり、もうすぐたくさんの新しいスタッフがやってきます。
今日はICUでよく行われる十二誘導心電図の復習です。

まず、心電図をどう読むかということも大切ですが、正確に十二誘導心電図を記録することが大事だと思います。
電極を貼る位置が違ったり、筋電図がはいると正確に心電図を読むことが難しくなります。
電極を貼る位置ですが、四肢誘導を間違える人は少ないと思いますが、胸部誘導を、パッと見で明らかにズレて貼っている人は何度か見たことがあります。
慣れるまでは一緒に検査にはいることで、経験が少ない人もちゃんと正確にはかれるようになります。

胸部誘導を貼る順番は右胸から赤黄緑茶黒紫で語呂合わせで
関口君(セキグチクン)などが有名です。
私は刺激的な
ちゃんブラ(アキミチャンブラムラサキ)

なんてのがオススメです。
次は、貼る位置ですが
赤(V1):第四肋間胸骨右縁
黄(V2):第四肋間胸骨左縁
緑(V3):黄と茶を結ぶ線上の中点
茶(V4):第五肋間と左鎖骨中央線の交点
黒(V5):左前腋窩線上の茶と同じ高さ
紫(V6):左中腋窩線上の茶と同じ高さ
となります。

つまり、ポイントは第四肋間をいかに探すかです。
目安としては、赤(V1)は乳首の高さで茶(V4)が左乳首のちょうど真下くらいにくるイメージですが、正確ではありませんし個人差もあります。

鎖骨の位置から順に探っていく方法もありますが、第1肋骨と第2肋骨の区別が難しいので、私はまず胸骨角から第2肋骨を探すやり方をオススメします。
胸骨は胸骨柄と胸骨体と剣状突起から成っていて、胸骨柄と胸骨体の結合するところは前方に角張って突出しています。ここが胸骨角です。
つまり、胸骨を上から下に触っていくと、ぽこっと膨らんでいるところがあり、そのすぐ横が第2肋骨です。
第2肋骨と第3肋骨の間が第2肋間です。
順番に数えていけば、第4肋間の位置がすぐに分かります。

第4肋間が見つかったら左右の胸骨の所に赤(V1)黄(V2)を貼ります。
第4肋間から一つ下に下がって、第5肋間と鎖骨中線の交点(目安は左乳首の下くらい)に茶(V4)を貼ります。
黄(V2)茶(V4)の間に緑(V3)を貼ります。
茶(V4)の高さと左腋窩中線の交点に紫(V6)を貼ります。
茶(V4)紫(V6)の間(前腋窩中線との交点)に黒(V5)を貼ります。
これで正確な位置にはれるはずです。

あとは患者さんのプライバシーに配慮し、リラックスした環境を作ることで筋電図がはいるのを防ぎます。

目指せ週一でブログ更新です!
今度、時間を見つけて心電図について勉強していきたいなと思います。

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救急の看護

2014-01-17 20:19:13 | ひとりごと
今月はICUを離れて救急部で研修をさせていただいています。

同じクリティカル領域でもICUと救急では役割が異なる。
救急は、年齢に関係なく、身体的・情緒的な健康に変調をきたし、しかもそれが診断されておらず、速やかな医療の働きかけを必要としている人々を対象とする場。
自分で歩いてくる人もいれば、救急車で運ばれてくる人もいる。
たいした事ないのに救急車で来る人もいれば、一人できて死にそうな人もいる。
緊急な対応が必要な患者を見逃さない事がなにより大切、油断は禁物。
症状の緊急度と重症度を判断して治療の優先順位を決めていく。

流れとしては、
まず、患者が来たら名前を言ってもらってバイタルサインをとっていく。
この際、意識や顔色、呼吸などをみながら、さわって脈が触れるか、末梢冷感はないか、麻痺はないかなど大まかにみる。
この第一印象はとても大事で、一人で歩けなかったり、顔色が悪かったり、ハァハァしてたりレベルが悪かったり、不穏だったり…。
こんな感じだと緊急度は高そうだな、となる。

次にABCDEアプローチでアセスメントしていく。
<ABCDE>
A(airway):気道
B(breathing):呼吸
C(circulation):循環
D(dysfunction of CNS):意識(中枢神経障害)
E(exposure & environmental control):脱衣・体温管理

ABCが安定しないなら酸素投与や静脈路を確保を行う。

続いて問診と身体所見をみていく。
SAMPLE historyを使うと問診の際、聞き漏らしが減らせる。
S(Signs and Symptoms):主訴・症状
A(Allergy):アレルギーの有無
M(Medication):薬の服用の有無
P(Past medical history):既往歴(今までの病気・手術など)
L(Last meal):最後にいつ何を飲食したか。
E(Events leading to the injury or illness):現病歴(何をしていたか、いつからか)

そして、採血やレントゲン、エコー、心電図、CTなど検査する事で診断をつけ、各科に依頼したり、帰宅させる。

こんな感じで続々来る患者をどんどんさばいていく。
大事な事はバイタルの安定化と緊急疾患を見逃さない事なのかな。
まだまだ分からない事だらけだけど、みんないい人たちで色々勉強させてもらってます。

ICUでは診断のついている人を見る事の方が圧倒的に多いので、救急部での研修はとても新鮮。
看護師の役割もとても重要。
自分に置き換えて考えるとよくわかるけど、急に体調悪くなって救急車呼ぶなんて一大事。身体的にもきついし、色々不安。家族や会社の事も気になる…。
医療的な側面ももちろん大切だけど、そういった患者に寄り添い、不安をとるための声かけや配慮、家族への連絡、丁寧で分かりやすい説明は忘れてはいけない。
持ち物もなくならないようにしたり、カーテンを閉める、場所を調整するなどプライバシーへの配慮、各科との連携などなど。
どこで働いてもいても、やっぱり看護師は患者のアドボケイターなんだなとしみじみ思いました(^^)

*アドボケイターとは権利擁護者のこと。医療チームで直接的なケアを通して、患者に最も近い立場にいるのは看護師。患者のニーズを汲み取って、その患者の代弁者として行動したり考えたりする人のこと♪

しかし、ABCDEアプローチだのSAMPLE historyだの、英語が苦手な私には覚えるのが大変。
金八先生第4シリーズで、“桜木伸也”が発案した3Bの学級目標の“たこやき”みたいのが日本人には覚えやすい気がするなぁ。

この本は読みやすくてオススメです♪
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明けましておめでとうございます

2014-01-10 15:41:53 | ひとりごと
新年あけましておめでとうございます!

前回ブログの更新をしてから、早いもので1年半が経ちました...(ブログの存在を忘れかけていましたm(__)m)
この1年半色々なことがありました。
2012年12月に政権交代で自民党が与党となり、新たな日銀総裁の黒田さんのいう「量的にみても質的にみても、これまでとは全く次元の違う金融緩和」いわゆる異次元緩和で日経平均は8000円台から16000円と2倍近く上昇しました。

わたくし個人としては二人目の娘が誕生し、ファイナンシャルプランナーの資格を取り、大学院受験をしと、それなりに忙しい日々を過ごしていました。

2014年のキーワードは、ズバリ”投資”です。
日銀は2年で2%の物価上昇率を達成すること言っています。
銀行の金利がだいたい0.05%なので、何もせず銀行にお金を預けていると相対的に1.95%お金が目減りしていくことになります。
かつて武術の達人として最強とされた武天老師様も戦闘力のインフレに対応できず、ただの亀じい呼ばわりにされてしまったように、インフレ時に何もしないことはとても怖いことです。

お金だけのことを言っている訳ではなく、職業人としても同じことが言えると思います。
"既存のものはすべて市場において陳腐化することを前提とする。"とドラッガーが言うように、看護師も専門家として自己研鑽を続けなければならないのかなと思います。
年収の5%を自己投資へ当てろとよく言われますが、なかなか実践できていません。
2014年は意識的にこれを行っていきたいと思います。

気持ちを新たにブログを再会させていただきます。
温かい目で見守ってください、よろしくお願いします。
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