オトコはつらいよ!? ~CNS 坂コーの独り言~

急性・重症患者看護専門看護師である坂コーの手探りなブログです。

ICUからの早期リハビリテーション

2018-09-16 09:48:15 | 看護
もう2ヶ月も前になりますが、東京で行われた第14回クリティカルケア看護学術集会で発表をさせていただきました。

テーマは
ICUにおいて24時間以上人工呼吸器管理を受けた患者のリハビリテーションに関する実態調査
です。

今回の平成30年度の診療報酬改定で早期離床・リハビリテーション加算が新たに新設されました。



どのくらいの施設が、この加算を取っているんでしょうか?
うちの施設はまだ取っていません。

医師や看護師は基準を満たしているんですが、PT、OTのリハビリテーション科との調整やプロトコールの作成などが課題となっています。

一応、集中治療医学会からは
集中治療における早期リハビリテーション ~根拠に基づくエキスパートコンセンサス~

というのが出ているわけですが…。


今回の実態調査では、
2016年1年分のリハビリに関する記事を電カルで全てチェックしました。
対象は24時間以上人工呼吸器管理を受けた患者です。

もっとできていると思ったのですが、後ろ向きに記録を見てみると意外とリハビリとして患者に介入できていない現状がわかりました。
しかし一方で、ベットサイドにいる看護師は清拭のときだったり、歯を磨くときだったり、テレビを見るときだったり、家族と面会するときだったり、、、
日常生活動作のタイミングを活かして、関わりの中で患者さんの力を引き出している記事がよく見られました。
後ろ向き調査でこれだけ書いてあるのならば、普段からやれてるんじゃないかなって思います。

理学療法士が来たときだけ、
「さぁ座位をとりましょうねー」
ってやるんじゃなくて、
呼吸器をつけていても、座位をとってもらって、鏡を見てもらいながら本人が歯を磨く。
そんな日々の看護の中に、リハビリテーションの要素は溢れているわけで、
それを意図的にできればいいのになぁ、、、ということが見えてきました。

どちらにしても、それでは担当の看護師に任されるところが大きいので、プロトコールは必要だとは思います。

まぁ、加算がついたからには介入が変わるわけですが、
それによってどの程度アウトカムが変わるか、が問われますよね。
注目していきたいと思います。

ICUの離床についてとても読みやすい本なのでオススメです。


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