オトコはつらいよ!? ~CNS 坂コーの独り言~

急性・重症患者看護専門看護師である坂コーの手探りなブログです。

このブログについて

はじめまして。 都内某大学病院ICUで働く専門看護師の坂コーです♪ 心にうつりゆく医療や看護に関する事をそこはかとなく書いていくブログです。 2019年4月からこちらにお引越し↓↓↓↓↓↓

危機理論

2016-07-10 06:42:50 | 理論
先月、北関東救急看護研究会 の自治医大で行われた山勢先生の危機理論のセミナー に出てきました。

まず、危機には二つの側面があるようです。
険で困難な状況
が熟し大きく飛躍するとき
つまり、危機は重要な転換期であり、脅威にもなりえるが、成長を促進させる可能性もある…。

救急・重症ケアに今すぐ生かせる みんなの危機理論: 事例で学ぶ エビデンスに基づいた患者・家族ケア (エマージェンシー・ケア2013年新春増刊)P11)

確かに、危機を乗り越えて成功のきっかけにしている人は多い気がする。
昔に読んだ「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」のスティーブ・R・コヴィーさんはスポーツ万能で将来の夢はテニスプレイヤーだったそうな。
でも、13歳の時に大腿骨頭すべり症で松葉杖生活を3年間続けている時に学問に興味が移り、16歳で飛び級でユタ大学に入学し20歳で卒業、現在の素晴らしい成功を収めている。

山勢先生は、危機理論はそもそも“成長モデル”であると言ってました。

危機理論を最初に出してる人はエリクソンだそうです。
エリクソン??
って、あの有名な発達課題のエリク・エリクソン??

そーなんです、そのエリクソンです。

危機を好機に転換すること…。
なるほど、そう思うと危機に対する見え方が変わってくる気がする。

では、危機状態ってどんな感じなの?
日本に危機理論を伝えたキャプランの教え子である山本和朗先生がそのモデルを示しています。

救急・重症ケアに今すぐ生かせる みんなの危機理論: 事例で学ぶ エビデンスに基づいた患者・家族ケア (エマージェンシー・ケア2013年新春増刊)
P18)
対処方法のレパートリーというのは、今で言う所のコーピングです。

つまり、コーピングがうまくいかず万策尽きた時に危機状態に陥るとしています。
そしてここが成長できるか、脅威になるかの分かれ目となります。

私たちは、ここで危機に対して介入していかなければなりません。
だって、看護師だもの。

でも、自信ないなぁ…。
そう感じますよね、かなり難しい。

しかーし、勇気を持って一歩踏み出せる人になりたい!!!
そこで、危機介入には5原則があるので、これをまず意識しようと思います。


そして、基本的アプローチはこの6つです。


大切なのは本人が危機を自覚することです。
それなくしては危機介入は始まりません。
介入の焦点は、対象者の自我であり、コーピング能力を向上させることにあります。
穴からこちらが勝手に引き出すのではなく、本人が這い上がるために手を差し伸べアドバイスすることなんですね。

まだ、理解が十分であるとは言えませんが、
危機は成長を促進させる好機にもなりえる!!!
これだけは胸に刻みました。
セミナーに参加した甲斐があったなぁ。
このセミナーは、学会で知り合った専門看護師のナースマンに誘ってもらったのがきっかけでした。
本当に感謝感謝です。

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第12回日本クリティカルケア看護学会学術集会

2016-07-03 18:34:31 | 研究
先月、6月4、5日に自治医大で行われた「日本クリティカルケア看護学会」に行ってきました。

そこで、初めて学会発表というものを経験しました。
えーっ!看護師9年目にもなって今更??
とか言われそうですが…。
これから毎年発表できるように、活動していきたいと思います。

研究には、基本的な構成、流れがあります。
これは海外論文でも日本の論文でも一緒です。

まず、タイトルです。
英語ではTitleです。

「黒本」こと看護研究のバイブルには、
すべての研究報告にはタイトル(表題)をつけ、読者となろう人々に、研究の性格を示さなくてはならない。…従属変数や独立変数(または研究の中心となる現象)をタイトルに表現するべきである。また、研究の母集団を示すことも望ましい。しかし、タイトルは簡潔にするほうがよい。つまり、執筆者は、明確さと簡潔さのバランスを考えなければならない。…タイトルは、何が研究されたかを簡潔に伝え、研究への関心を喚起するものでなくてはならない。看護研究 第2版―原理と方法P629)」と書いてあります。

今回発表した研究のタイトルは
「ICUにおける看護師にとってのベットサイドの写真の意味」
としました。
明確で簡潔で関心を喚起するかなぁ…。

そして、研究背景(Introduction)、目的(Objective)、方法(Methods)、結果(Results)、考察(Discussion)、結論(Conclusion)という構成になります。

学会発表ではこれらの要約(Abstract)を事前に学会に演題登録して採択される必要があります。
登録をした後に、学会から修正依頼のメールが来て修正しました。


2016年1月31日締め切りが1週間延長で、2月7日締め切りとなり、修正依頼のメールが来たのが3月8日、採択のメールが4月13日でした。

学会は今まで数回参加していましたが、初めての学会ではとても勉強になることだらけでした。
著名な先生から連絡をいただき、貴重な研究資料を送っていただいたり、夜の飲み会ではネットワークの広がりを感じました。
今後学会に参加するにあたって、実践したいことは以下の4点!

 ・ただ参加するのではなく、自分で演題を出す
 ・勇気を出して積極的に質問をする
 ・質問をしてくれた方、質問をさせていただいた方と名刺交換をする
 ・夜の飲み会に参加する

こんなところでしょうか。

今回発表させていただいた研究は今年度中に論文化して投稿できるように頑張ります。
研究に協力してくれた方々や、研究から示唆されたことを生かしていくためにも!
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