約1年半ぶりにブログを更新します!
現在、働きながらクリティカルケア領域の大学院に通っています。
今月はなんと夜勤9回!!
死んでまうがな...、と思いつつ、もしかして頼られてるのかな?とプラス思考で乗り切っております。
必殺
情動中心型コーピング
なり。
久々に自分のブログを見ていたら、
「胸腔ドレーンの仕組み」という記事に質問が来ていたので、そのことについて少しまとめたいと思います。
Q:水封室の量が増えた。何故?
うーん、何が考えられるでしょう??
水封室の量が増えた、とのことですが、水封室の水位が上昇したということだと思います。
水封室の水位が上昇するのは、胸腔内に陰圧がかかる時です。
一般的に胸腔内圧は吸気では-7〜-10cmH2O、呼気時では-3〜-4cmH2Oなるとされています。
だから、水封管理ではなく陰圧をかけて管理をする際は-8〜-15cmH2Oで開始するのが一般的です。
今回の場合、いくつか可能性があります。
呼吸性変動が見られるかどうかでも変わってきます。
例えば、徐々に呼吸性変動が小さくなり消失していった場合は、ドレナージにより肺が完全に膨張した状態になり、ドレーンの先端が膨張した肺によって胸膜に密着した状態となっている可能性があります。そのため胸腔内の陰圧を反映することができなくなり、水封部に陰圧がかかり、水封部の液面が上昇したままとなることもあります。
また、例えば無気肺などで肺が拡張しにくくなった場合、吸気努力により胸腔内圧がより陰圧になる際なども水封室の液面は上昇します。
なので、胸腔ドレーンの仕組みを理解した上で、病態と合わせて考えて、わからなかったら先輩や医師に確認するのが良いのではないでしょうか。
たまに、水封室が上昇して振り切れちゃってるのを見ることがあります。
このような場合は、胸腔内に過陰圧がかかってしまっている可能性があります。
胸空ドレーンの説明書の抜粋をここに載せます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/21/fe7e6d57bf2bc6dd6628455646001520.png)
実は、胸腔ドレーンのこの上の部分に親切にも過陰圧解除ポートというものが付いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/4e/d15bf421ee561c78915036491fdb5de4.png)
そして説明書にあるように過陰圧を解除することができます(水封室の水位が下がる)
自信がないことはそのままにしないで、患者さんのためだと思って行動を起こし、解決していくことが大切だと思います。
質問の答えになっていたでしょうか?
2015年2月号のエキスパートナースが「胸腔ドレーン管理」の特集をしていたので、もやもやしてる方は是非そちらを参照してください。
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来月から実習やら、研究やらで不安ですが、一つ一つ力を借りながら乗り越えていきたいと思います。
できるだけブログの更新もしていきたいと思うので、引き続きよろしくお願いします🎵
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だから、水封管理ではなく陰圧をかけて管理をする際は-8〜-15cmH2Oで開始するのが一般的です。
今回の場合、いくつか可能性があります。
呼吸性変動が見られるかどうかでも変わってきます。
例えば、徐々に呼吸性変動が小さくなり消失していった場合は、ドレナージにより肺が完全に膨張した状態になり、ドレーンの先端が膨張した肺によって胸膜に密着した状態となっている可能性があります。そのため胸腔内の陰圧を反映することができなくなり、水封部に陰圧がかかり、水封部の液面が上昇したままとなることもあります。
また、例えば無気肺などで肺が拡張しにくくなった場合、吸気努力により胸腔内圧がより陰圧になる際なども水封室の液面は上昇します。
なので、胸腔ドレーンの仕組みを理解した上で、病態と合わせて考えて、わからなかったら先輩や医師に確認するのが良いのではないでしょうか。
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このような場合は、胸腔内に過陰圧がかかってしまっている可能性があります。
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そして説明書にあるように過陰圧を解除することができます(水封室の水位が下がる)
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