オトコはつらいよ!? ~CNS 坂コーの独り言~

急性・重症患者看護専門看護師である坂コーの手探りなブログです。

ICUの看護師の役割は?

2014-02-21 17:20:56 | ひとりごと
2月ももうすぐ終わり、今年度もあと3月を残すところとなりました。
やり残しのないよう今年度を締めくくり、来年につなげたいと思っている今日この頃です。

春は出会いの季節でもありますが、別れの季節でもあります。
私の働くICUで、今年度での退職者数は中堅層に多く例年を遥かに上回ります。
理由を聞くと、結婚などのライフイベントによるものも多いけど、やりがいを感じにくかったり、人間関係でのストレスが背景にあるように感じました。
ある研究によると
「離職の潜在的な原因は責務や労働環境への不満であり、蓄積すると最終的に個人的事情(結婚・家庭の事情・自己研鑽)が引き金となり離職を決意させる(原田,2013)」
とありました。
きっと、やめていく後輩たちも潜在的な不満が大きいんだろうなと思いました。
ICUはIntensive Care Unitつまり集中治療室のことで「内科系、外科系を問わず呼吸、循環、代謝そのほかの重篤な急性機能不全の患者を収容し強力かつ集中的に治療看護を行うことにより、その効果を期待する部門である」と日本集中治療学会では定義しています。
そこでは手術や処置など侵襲的なものが多く、看護の内容も診療の補助の要素は大きくなりがちです。
クリティカルケア看護という言葉を調べてみると「あらゆる治療・療養の場、あらゆる病期・病態にある人々に生じた、急激な生命の危機的状態に対して、専門性の高い看護ケアを提供する事で、生命と生活の質(QOL)の向上を目指す」と医科歯科大学の井上智子先生は本で定義していました。

私たちICUの看護師は、自分で呼吸さえもできず、生命のすべてを患者さんから委ねてもらっていることもしばしばです。
患者さんの一番近い立場で患者さんのニーズを汲み取り、代弁者として考え、行動することが私たちに課せられた使命だと思います。

この間久しぶりに会った先輩からお薦めされた本を紹介します。

この本には見開き1ページで完結する看護する側、看護される側の魂のこもったエピソードが90話も書かれています。
それぞれの話に目頭が熱くなり、看護の本質がよくわかります。
自分の看護に悩んだときに必見の一冊です。
私もこんな看護がしたいものです。
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