釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

夏越大祓(なごしのおおはらえ)

2006年06月27日 06時55分05秒 | 季節
今年も半年が過ぎようとしています。

最近、日本各地の神社で復活しつつあるのが、夏越大祓(なごしのおおはらえ)です。
この時期に、神社に草でできた大きな輪が拝殿の前に飾られているのを見たことはありませんか。
六月三十日に行われる、俗にいうところの「茅の輪くぐり」がこの行事です。


一年に二回、日常生活のなかで、知らず知らずに犯した穢れを人形(ひとがた)に託し、身体を清めて、新たに生まれ変わるのが大祓です。
十二月の大祓は、年越しの初詣と同化してしまいましたが、何かと体調を壊しやすい暑い夏を迎える前の夏越大祓は、最近脚光を浴びるようになってきました。

この茅の輪を左・右・左と8の字を描くように三度くぐり、穢れを人形(ひとがた)に移し、その人形を水に流して穢れを落とすというものです。


夏越大祓は、水無月祓ともいわれ、大学時代に生まれてはじめてみた能『水無月祓』の印象が強く残っています。
物狂いの女が笹を持って、下鴨の社に彷徨ってくると、社は水無月祓の最中で、そこで、昔馴染んだ男と再会するというもので、笹と衣装の涼やかなイメージが今でも頭に浮かびます。
下鴨神社といえば、瀬見の小川、糺の森と夏のイメージが強いですねから、能の作者もよく考えたものです。
また、流し雛など今に続く下鴨神社の行事は人形に穢れを移して流すというこの行事に合致するものですね。

石川や瀬見の小川の清ければつきも流れをたずねてぞすむ 鴨長明

画像は赤坂の山王日枝神社の茅の輪です。
少し早かったのですが、行って穢れを落としてきました。
久しぶりに行ったので四回くぐってしまいましたので、穢れどころか、金運まで流してしまったような気がします。
あらら。

この時期、いろいろな行事がありますので、追ってお話しましょう。
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