去年の今頃、父の病が発覚してた。茨城に移ってから一年、家の横の道路に植えたチューリップの球根が花を咲かせていた。家の中からはちょっと見にくかったので、「家の前の見える場所に移せ。」と話していた。「来年は前に植えよ。」というと「来年は俺いないから」といった。
鉢は病床の母にも見える場所にも咲いている。この季節にまた肉親の看護をするとは思わなかった。
父の棺に入れた球根も今頃は咲いているだろう。お父さん、まだお母さんを呼ぶのは早いよ。
そして今年は家からも見える場所にも鉢で植えた。そして今、花が咲き出した。去年の花から取った球根と新しくいただいた球根、たっぷりと咲いている。
花の主は居なくなったけど、花は咲いている。
鉢は病床の母にも見える場所にも咲いている。この季節にまた肉親の看護をするとは思わなかった。
父の棺に入れた球根も今頃は咲いているだろう。お父さん、まだお母さんを呼ぶのは早いよ。
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