釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

道教の美術 ‐道教の神々と星の信仰‐

2009年08月18日 20時48分01秒 | 美術館・博物館めぐり
道教の美術 ‐道教の神々と星の信仰‐

日本橋・三井記念美術館(地下鉄三越前駅・JR新日本橋駅)8月15日

日本で初めて開催された「道教」の美術展です。
昨今の宗教展覧会ブームの中でも「道教」はなかなか奥深く難しいものと思われていたのでしょうか。
道教を一口で説明するのは難しいのですが、展覧会では「中国の風土の中で生まれた様々な神々に、不老長寿や福禄寿といった現世利益を願う民族宗教です。」と解説しています。
私たちは「老子」の思想として学んだ記憶がありますが、どちらかというと日本の神道の中国版のようなものだと捉えられるようです。

この展覧会では、その「道教」が中国の国民的な宗教になっていったかを展示物でわかりやすく解説するとともに、その「道教」が日本に与えた数多くの影響を星の信仰を中心にたどっています。

前半は中国の文物が中心で、後半は日本の文物になります。
特に日本に与えた影響がこんなに大きなものだと驚かされます。

役行者に始まる「修験道」や安倍清明で名高い「陰陽道」、閻魔大王や地獄の思想、「蓬莱思想」、「風水」、「四神」、「五行思想」、「福禄寿」、「七夕」、「妙見信仰」、「庚申信仰」など枚挙に暇がありません。

あまりの影響の広さに焦点がややボケていますが、星の信仰を中心に置いたところで、わかりやすくなっています。

国宝や重要文化財も展示されていますが、展示されている文物で「道教」の思想をわかりやすく解説しているところに魅力を感じられる展覧会でした。

9月6日まで

「道教の美術」 展覧会ホームページ


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