~一部再掲~
現在の教育状況には、れっきとした先進国に返り咲きたいのならば、さまざまな、克服・解決すべき課題があります。(※先進国ではなくなって、のんびりと、あるいは、近隣国の脅威におびえながら暮らしたいというのなら今のままでもいいが…)
ここでは、そのほんの一部の、《わが国に誇りをもつことのできる中学校歴史教育の実現》のためにできることを提案します。
日本を大事に想う日本人は、これから1年ほどは自由に、来年度(令和2年4月~)の夏頃の採択に関して、政治家と文部科学省、各自治体の首長・教育長・教育委員の方々に働きかけることができます。
~以上前回709の引用~
ただし、地教委の採択委員に配られる選定用資料は、〝常識ではありえない資料”なので、要注意です。
■中学校の歴史教科書については、「記述内容」の評価が無い!!!
そんな馬鹿な!? と思われるでしょうが、本当です。
佐賀県では(たぶん他県でも?)、中学校の教員に調査させるのに、教科書でもっとも大事な「記述内容」を評価させない仕組みになっているのです。
以下、平成27年採択時の、「佐賀県教育委員会が、各地の採択委員に配布した 選定資料」のうち、2社分(育鵬社、東京書籍)だけ掲載します。
※「観点項目」の項目分類と、「基礎・基本の習得の内容をようく読んでください。
これでどうやって選ぶのでしょうか? (※「採択委員の多くは、〝膨大な選定用教科書” のほとんどを読んで(読めて)いない。」という調査結果があるようです。)
※各採択地区独自の調査書も、中学校教員によって、上記と「同じ観点」で評価されている(と、経験上推測する)。
志ある方は(政治家のみなさんは当然していただくべきと思いますが)、ぜひ、〝採択委員の経験のある教育委員・教育長さん”に、前回採択の27年度に、どうやって選んだか聞いてください。
<全リンク⇒1へ> <検定・採択708・709・710(最終回)>
《著者:松永正紀 教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》