浮島ヶ原自然公園の水辺に生えるタコノアシ。
花序がすっかり赤くなって、茹で上がった「蛸の足」になっています。
近くで見ると、たしかに吸盤のように見えなくもないですね。
タコノアシは、洪水などで水辺が攪乱されると生えてくる植物です。
逆に攪乱されないとうまく生えることができない植物でもあります。
川の治水が進んだおかげで大きな洪水が起きなくなりましたが、そうすると河原の植生がリセットされないのでタコノアシが生育できなくなってしまうのだとか。なので、環境省レッドリストで準絶滅危惧の植物になっています。
今、よく見かけるのが田んぼのあぜ。確かに毎年攪乱される場所ですね。
とても強い植物でもあって、草刈りで刈られても、切った茎を水辺に差しておくと根付いてしまいます。