★進め!!野外探検隊★

身近な自然を見つけるために、カメラを片手に走り回ってます。『むし倶楽部』の参加者募集中。

野に咲くエンドウマメたち

2011-04-12 | 自然観察(植物)

春の野原には、野草のエンドウマメが花を咲かせます。
まずは、一番大きいのがカラスノエンドウ。1つずつついた紅い花が目立ちます。
実は植物学としての標準和名は、ヤハズエンドウ。(矢筈豌豆)
小葉の先がくぼんでいて、弓矢の弦にひっかける部分(矢筈)に似ているから、という名前です。
でも、通称名のカラスノエンドウの方が知られています。
(「レンゲ」と「ゲンゲ」みたいなものですね。)

植物の名前には、動物の名前を当てて大きさを表すことがあります。
そこで、カラスより小さい花ということで…



こちらは、スズメノエンドウ。
花の色は、ほとんど白色です。4つぐらいの花がまとまってつきます。
葉も小さく細かいですね。
大きいカラスに対して、小さいスズメ、というわけです。

で、この中間のものがありまして…。



「カ」ラスと「ス」ズメの「間」なので、「カスマグサ」と言います。
花や葉の大きさは、中間の大きさ。
花の色も薄紫色。
花の数も1個から2個。
見事に真ん中なんです。

どれも似たところに生える植物で、3種類揃って生えているなんてこともあります。
こんなことに注目して野原を歩いてみると、おもしろいですよ。