「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

岡山県瀬戸内市~墓参りと亡母の初盆のため帰省しました~

2024-08-17 23:48:01 | 日記
訪問日:令和6年8月16日(金)

 私の郷里は岡山県です。郷里と言ってもルーツがあるだけで、私自身は大阪生まれの大阪育ち。ただ小さい頃から墓参りと夏休みになれば「田舎に帰る」と言って帰省していましたので故郷には違いありません。
 そして昨年亡くなった母の墓参りと初盆のため菩提寺に行ってきました。実家があるのですが廃墟寸前ですので泊まることはできません。日帰りです。この時期よく見られるベタな記事ですがお許しください。


 私の郷里は岡山県瀬戸内市邑久町。平成の大合併までは「邑久郡邑久町」でした。地図を見ていただければわかりますが、岡山市の手前というか兵庫県を越えてすぐですので結構大阪からは近いです。とは言え私が子どもの頃は大阪から鉄道では国鉄山陽本線から赤穂線を経由して約3時間。車ではひたすら国道2号線を走り6時間ほどかかりました。
 今は自宅近くの「箕面とどろきインター」から新名神、山陽道を経由し「備前インター」へ。5分ほど県道を走った後「ブルーライン」という自動車専用道を利用。ほぼ地道を走ることなく2時間ほどで行くことができます。

 午前8時前に自宅を出発。渋滞もなく順調に走り備前インターからほぼ車が通らない県道を経て「ブルーライン」に入ります。午前9時50分、道の駅「黒井山グリーンパーク」で休憩です。というのは実家のトイレは使用不可なのです。ブルーラインは元有料道路でしたが資金返済が終了し無料化されました。そのため今でも地道とはインターチェンジ形式で交わり、2つあったサービスエリア的な休憩所は「道の駅」になっています。


 その後「邑久インター」で下り5分ほどで実家に到着。裏山にあるお墓にお参りしました。一番右のお墓は明治時代に入って分筆された当家の始祖の墓です。日露戦争で戦死し、菊の紋章と墓誌が刻まれた立派なお墓です。靖国神社にも神としてお祀りされています。そう私のご先祖様は「ロシア」という国に殺されているのです。


 お墓掃除は一昨日にも帰省し済ませていますのでお参り自体は短時間で終わりました。亡母の初盆は午後4時30分からです。時間があるので昼食にします。今日は法要ですが4時間ほどあるので「肉」を食べます。JR邑久駅前の県道を1~2分北に走った「焼肉ふくざき」。ここの焼肉はおいしくてボリュームも満点です。危うく写真を撮る前に食べ終わるところでした。


 近くのスーパー「ゆめタウン」で時間をつぶしましたが、まだ余裕があるので牛窓の「オリーブ園」まで足を延ばしました。展望台からの眺めです。台風接近で大変な関東地方の皆さんには申し訳ありませんが瀬戸内海は快晴です。手前の島は「前島」。奥の大きな島は映画「二十四の瞳」で有名な「小豆島」です。


 前島は牛窓港からフェリーが通っており、一度「瀬戸内の地魚料理」を楽しむため民宿に一泊したことがあります。岸壁もないのにフェリーはどこに着くのかなと思っていると、直接陸地に乗り揚げ上陸用舟艇のように前の扉がパカーンと開きました。


 前島の西の沖合に「黒島」という小さな島があり、その先端にも「中ノ小島」「端ノ小島」という小さな無人島が並びます。


 そして干潮になると3つの島は洲で結ばれ歩いて渡ることができ「ヴィーナスロード」と呼ばれています。薄っすらと「ヴィーナスロード」が見えていますね。なお黒島には定期船はありません。


 海の反対側にはかつて「錦海湾」という湾を埋めたた広大な「塩田」が広がっていました。今はソーラー発電所になっているようです。


 さて今日は旅行ではありません。午後4時過ぎに菩提寺である「安楽院」に着きました。私の実家のすぐ近くに明治・大正・昭和に活躍した「竹久夢二」という美人画で有名な画家の生家があるのですが、「安楽院」は竹久夢二の菩提寺でもあるそうです。初盆は10ほどの家族との合同法要でしたが、ひとり「竹久」という姓の方がおられました。夢二の子孫でしょうか。


 その後、すぐ近くの「静円寺」というお寺に移動します。天平2(730)年、行基により開基されたと伝わる古いお寺です。かつては33坊あったと言われる塔頭も現在では3坊となり、その一つが「安楽院」なのです。


 多宝塔もある立派な伽藍が残っているのですが、今は無人で「安楽院」と「光明院」「地蔵院」の残された3坊の塔頭で維持されているそうです。


 3院合同の法要でした。100人以上いたでしょうか。高野山真言宗なので銅鑼が鳴らされたり、全員で般若心経を唱えます。


 午後6時前に法要が終わり大阪に向けて出発です。なお牛窓の蔵元「高祖酒造」で地酒「千寿」を購入しています。相変わらずですね……。

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