４２歳になりました

今日４月５日は私の誕生日です。

実は老父と同じ誕生日なのですが、
愚父は古希を迎え、豚児は初老を過ぐ。

やんぬるかな、やんぬるかな。

馬齢を重ねて長髯、蒼色狼のごとし。
（「蒼」には「白髪交じりの」という意味があります）

ふと王維の「隴頭吟」を思い出しました。



長安少年游俠客　　　長安の少年　游俠の客
夜上戌樓看太白　　　夜戌樓に上って太白を看る
隴頭明月廻臨關　　　隴頭の明月廻るかに関に臨み
隴上行人夜吹笛　　　隴上の行人夜笛を吹く
關西老將不勝愁　　　関西の老将愁に勝えず
駐馬聽之雙涙流　　　馬を駐めて之れを聴き双涙流る
身經大小百餘戰　　　身は大小百余戦を経
麾下偏裨萬戸侯　　　麾下の偏裨　万戸侯
蘇武纔爲典属國　　　蘇武は纔ずかに典属国と為り
節旄空盡海西頭　　　節旄空しく尽く　海西の頭


「関西の老将　愁に勝（た）えず」
というフレーズが心に残ります。

このまま白髯の老翁になったら、
「翁恵」と号しようかと考えています。

特に意味はないのですが、
「おきな めぐみ」と名乗ってみたくなったので。

ああ、また下らないことを書いてしまった…