全人代で温家宝総理が再選され、
経済政策全般を担当する筆頭副総理に、
李克強(52)が選出されました。
李克強は党内序列7位で、
胡錦濤国家主席と同じ共産主義青年団の出身。
胡錦濤直系の人物です。
温家宝総理の後継者として、5年後には総理となるはずです。
胡錦濤の後継者として
総書記・国家主席になる可能性は否定できませんが、
「習近平総書記・李克強首相」という組み合わせが、
今のところ妥当でしょう。
これは個人的な願望ですが、
李克強は朱鎔基前総理のように、
経済改革で辣腕を振るってほしいものです。
5年後に総理に就任するのが57歳。
2期10年で首相を退いても67歳。
中国共産党指導部の定年は68歳なので、
1期5年だけ総書記・国家主席となることも可能です。
胡錦濤の「次の次」と呼ばれているのが、
共産主義青年団出身の胡春華(44)です。
胡春華が次の党大会で指導部入りすれば49歳。
習近平が2期10年トップを務めるならば、
59歳で新しいリーダーになることができます。
胡錦濤としては、李克強を後継者にできなくとも、
「共青団人脈」の胡春華につなげることができれば、
それでもOKということでしょう。
またベトナムのように、
総書記・国家主席・首相のトロイカ体制に
移行する可能性もあります。
中国の動向から目が離せません。
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