ひさしぶりにニュースサイト「The Journal」を見ると、
高野孟さんの記事に目が留まりました。
<野田・鉢呂はなぜ原発再稼働を急ぐのか?
── 火力発電増強で原発はすぐにでも止められる>
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/09/post_799.html
この記事によるとエネルギー専門家に
脱原発のための代替エネルギーを尋ねると、
天然ガスと石炭を挙げる人が多かったとのこと。
高野氏は特に「石炭ガス化複合発電」に注目しています。
ガス化した石炭でガスタービンを動かし、
ガスタービンの排熱で蒸気タービンを動かして発電するもので、
熱効率が高く二酸化炭素排出量も削減できます。
原理は石炭ガス化複合発電(IGCC)も
天然ガス複合発電(GTCC)と同じです。
つまり最新鋭の火力発電(石炭&天然ガス)は
エネルギー効率も良く温室効果ガス削減にも貢献できるのです。
また記事によると、
「米国、中国、インドの既存の石炭火力を
日本並みの熱効率に更新していけば、
日本1国で排出しているCO2全量を削減することができる」
そうです。
脱原発の現実的な選択肢は
ガスコンバインドサイクル発電の推進であることが
簡潔に説明されています。
社民党は「脱原発アクションプログラム」で
「自然エネルギー100%」までの過渡期のエネルギーとして
天然ガス複合発電をベース電源とすることを主張しています。
石炭ガス化によって天然ガスと同じ効果が期待できるのであれば、
日本の、そして世界の火力発電を最新鋭化することによって
脱原発と温室効果ガス削減の両立を図るべきです。
「自然エネルギー推進で脱原発」ではなく
「コンバインドサイクル発電の推進で脱原発」が
現実的かつ短期的に脱原発を実現する方策です。
この認識が脱原発を主張する皆さんに共有されればいいのですが。
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