社民党 京都府連合 野崎靖仁 副主席語録
社会民主党 中央規律委員 野崎靖仁、55歳。
日々の思いを綴ります。
 



アルジェリアの独立運動を描いた映画『アルジェの戦い』。

Battle of Algiers trailer


廉価版のDVDが出たので購入しました。



フランスから地中海を挟み北アフリカに存在したフランス領アルジェリア。

首都アルジェのカスバ(アラブ人地区)は
コロン(ヨーロッパからの移住者)の住む地区に比べて劣悪な環境に置かれ、
抑圧と貧困にあえいでいました。

1954年、FLN(アルジェリア民族解放戦線)が結成され、
ゲリラ活動を開始します。

「アルジェリア戦争」の始まりです。

FLNによる警官殺害、爆弾テロ。
フランス軍によるFLNメンバーへの拷問、容赦ない弾圧。

繰り返される暴力の応酬の中で、
フランス軍によりFLNの指導者が次々と逮捕され、処刑されます。

FLNの立場で見れば、侵略者とのギリギリの闘争の映画。
フランスの立場で見れば、テロリスト根絶の戦いを描いた映画。

2003年、アメリカ国防総省は対テロ闘争の教材として、
『アルジェの戦い』の上映会を行ったそうです。

映画のラストは、1960年のカスバの民衆蜂起。
無数の群衆が街頭に集まり、アルジェの旗を手に独立を叫びます。

爆弾テロだけでは事態は動かない。
力による弾圧では、独立への動きを抑えることができない。

ヒーローの活躍も、悪が滅びる爽快感もない映画ですが、
冷徹なまでのリアリズムを追及したところに、
この作品の魅力があります。

映画を見る値段(1890円)で購入できますので
(私は梅田の紀伊国屋書店で20%オフで買いました)、
機会があればご覧ください。

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