中国共産党の最高指導部である、
政治局常務委員会のメンバー入りが予想され、
第五世代の指導者とされるのが、習近平と李克強です。
習近平(54)は上海市党委員会書記で、
「太子党」と呼ばれる党幹部の子弟の出身。
農村対策に熱心で腐敗根絶に取り組むタイプ。
李克強(52)は遼寧省党委員会書記。
北京大学の法学と経済学の博士号を持つエリート官僚。
胡錦濤と同じ、共産主義青年団の第一書記を務めた、
共青団人脈の一人。
気の早い話では、第六世代のリーダーとして、
共青団第一書記の胡春華(43)の名前が挙がっています。
胡錦濤に連なる「共青団人脈」です。
中国は、ベトナムのような党総書記・国家主席・首相のトロイカ体制ではなく、
国家主席・中央軍事委員会主席を兼任する党総書記と、
国務院総理のコンビによる体制になるのでしょう。
これは「江沢民・朱鎔基」「胡錦濤・温家宝」と続くものであり、
小平が期待していた「胡耀邦・趙紫陽」を起源とするものです。
常に二人一組なのは「シスの暗黒卿」みたいですね。
習近平と李克強のどちらが党総書記・首相になるかはわかりませんが、
二人の今後に注目したいところです。
| Trackback ( 0 )
|