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FLOW ROUTE

これも他2つと同時上演。つまりトリプルビルだった。
順番は「シンプル・シンフォニー」・「FLOW ROUTE」・「クラリモンド~死霊の恋~全編」。

これも初演は2018年。
前に見たときは前半部分がとても面白くて、目が離せなかった。今までKバレエにないレパートリーだと思ったし、それは今でもそう。
ただ、後になってふと考えると、前半と後半の繋がりがさっぱり分からなくて、作者が構想を得た2色の水がどこまでも交じり合わない川というのを想像してみても、どこがどう表現されているのかが分からず、音楽も手掛かりにならず、いっそのこと2つの作品と言ってくれた方がよっぽどすっきりすると思った。
ただ今回気がついた(変わってた?)のは、間にもう1つ男女一人ずつのパートがあったこと。
・・・余計に混乱orz。
いや、間になんか挟まっても、どこまでいっても2つのものが交じり合わないんだってば、ってことなのか?
もしそうなら、後半の舞台上にテーブルは無くてもいいし(倒れそうで怖い)
ラストシーンがああならなくてもいいんじゃ?(合流しちゃったじゃん、思いっきり)

コンテ音痴なので考えすぎてハマっているだけかもしれない。
あまり考えずに眺めていれば、これも「踊る人大変そう」な感想。
実際に踊っている間の表情がみなさんバラバラで面白くはあった。
すごく楽しそうに踊る人もいれば、驚くほど必死な形相(真剣というより、あなたは一体何と戦っているのかと思うような表情)の人もいたりして。

ネガティブなことばかり書いてる気がするけど、コンテの動きのキモも少しわかった気がする。
モダンダンスはクラシックと違って、大地を感じるような動き・・・と大昔の教本にはあったけど、どーいうこっちゃ?と長らく謎だった。
それって力を見える化するような身体の使い方なのかと。
あまりうまく説明できないけど、車でタイトなコーナーを曲がるときに一回反対側に頭を振るような感覚?それを派手にじゃなくて、さりげなくほんの少し入れたような所作。わずかな溜めというのか?
どうやったらできるのか具体的にまだわからないけど。
・・・というのも、そうなってない感じの漂う方がいたから、比較しているうちに分かったのだった。
振付家の方はあれで納得いっていたんでしょうか?
(これも考えすぎ?最後もネガになっちゃった!)
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シンプル・シンフォニー

「クラリモンド~死霊の恋~」との同時上演作品「シンプル・シンフォニー」。

くまさん♪が音楽そのものを視覚化したという作品。
4楽章からなる約15分の音楽。(3番目が長く感じるけど全部使っているのか、よくわからない・・・orz)
それぞれの楽章にはタイトルが付いてる。
1騒々しいブーレ
2おどけたピチカート
3感傷的なサラバンド
4浮かれたフィナーレ
音楽は著作権が消滅するのが作者の没後70年だそうで、B.ブリテンさんは1976年没のため、まだ切れていない
(ので、リハーサルのYoutubeではアーカイブができなかったのかと)。

・・・もともとの音楽にとりとめがないので、そのまま視覚化されてもなんというか、どう捉えてよいのかいつも未消化^^;
全体的に早くて激しい動きなので、高齢の身で、ついつい踊り手のことを妄想してしまうワタシには、「しんどそう」がかなり上にくる感想。
「若いからできることよね・・・」という一抹の寂しさも感じてしまう。
実は踊っている間より、舞台の上で立っているだけの間の方が辛いんじゃなかろうか・・・。
肩で息しちゃいけないし、汗を拭ってもいけないし。袖に入れればどんなに楽かと。(くまさん♪オニですね。)
ので、各々のきちんと踊りきるポテンシャルは本当に素晴らしいと思う。
振付について1点気になったのは、頭の上まで上げるリフトを客席に向かって女性の脚丸見えでやるのはどうかと。最終的なポーズになるまでの経過も、ちゃんと綺麗な脚のポジションなのはよくわかったけど、一瞬ぎょっとするので。あのおしゃれーな衣装だからなおさら。
(拍手される間がなくてよかったよ・・・)

復習のつもりで配信も申し込んでみたのだけど、残念な顛末により納得のいく視聴ができなかったのであった。
(この件は後でまた書くかも)
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