今日は終戦の日でした。
首相が憲法改正したがるニュースが流れていたけれど、改正案として出ている政府のサイトを見たら、基本的人権の削除とかナチスで有名な首相特権条項とかものすごい内容目白押しで、自衛隊の名前がちょっと変わるとかそんなレベルの話じゃないので震え上がっています。
憲法は外国からの攻撃から国を守るための法律じゃなくて、政府が暴走して戦争を始めるのを止めるための法律(為政者をいましめるもの)
ってのが案外みんな知られていないことだよな…私も中学時代社会の授業で憲法発布を学んだ時、肝心の憲法と民法の違いは教えてもらえなかったよ。
第二次大戦が終わって日本でいう「戦後」ってのは大日本帝国が倒れて日本って国が建国した区切りであるはずなのに、その大事な線引きもなんかモヤっとしか言われてない、これはなんでなんだろうと思ってたんだけど
考えてみれば今の憲法は、それまで「男性だけしか持っていなかった選挙権や遺産相続権」を女性にも与えられたってことで、男の人にとってはものすごい既得権を奪われたことになるんだよな。
娘しかいない家の父が亡くなった場合、財産は国家に渡さないといけない、となれば女性は必死になって結婚しただろうな、どんな相手だろうと。
男の子に姉妹がいると遺産相続でモメる割合も増えるだろう、それまでは存在を丸無視できたものを。
そういう差別を撤廃した事を、差別していた側にはあまり声高に告知したくなかったんだろうな。だから「国民主権・平和主権・基本的人権の尊重」ってなんかふわっときれいなフレーズでまとめてたんだと思うのよ。
トシいったじっちゃんで時々「どこの時代からやってきたん!?」って性差別むき出しの暴力暴言をかます人がいるけれど、たぶんそのへんの人は、本当に「憲法が変わった」ことに気がつかないまま、幼い頃の頭できてしまったんだろうな。
昨今LGBT問題からジェンダーな意識の話題が出るようになったけど、そこに至ってびっくりするほど異性の事をしらない男性が多いって事、またSNSでの発言でその存在が共有されるようになった事で、日本人の礼儀正しさとか真面目さってもしかしてすんごく幼いせいで用心深いだけなのか…?とかんぐり始めているよ
すんごく今更ながら、戦後(直後)にもうちょっとハラくくって新しい国の自覚を育てればよかったんじゃ…いやもう戦後って表現からしてモヤっと表現する気満々だよなあ。と今更思う台風の1日。