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行雲流水~季節の花とともに

自然や草花を通して感動を伝えたい~リーフのブログです。

小説、「氷壁」の舞台を歩く~上高地から奥穂高

2011年11月08日 | 県外の山
           上高地~静かな梓川の流れと穂高連峰



井上靖の山岳小説「氷壁」、先日登った穂高はまさにその小説の舞台でした。

  前穂高の難所に挑んだ小坂と魚津、切れるはずのないザイルが切れて小坂は滑落死し、
  魚津は自殺説も含め数々の憶測と闘いながら原因をつきとめようとします。
  小坂の滑落の原因かもしれない恋人~美人の人妻八代美那子、魚津を思慕する小坂の妹かおるの
  人間模様~そして魚津はかおるを待たせて単独行に臨むのでした。


四日目に宿泊したのは、氷壁の宿「徳沢園」上高地から一時間以上歩いたところにあります。
小坂の捜索をした場所、また単独行をした魚津がかおると落ち合うことになっていたのもこの小屋でした。
   

      

涸沢の登り~約束の時間に表れない魚津を、穂高の山荘まで迎えに行くかおるが登ったカールの登山道
   



山荘の内部~かおるはどんな気持ちで待ちわびたのでしょうか?
   



涸沢岳~槍ヶ岳にかけての稜線
魚津は新穂高温泉から山に入り、滝谷出合を登ってこの稜線に出るつもりだったのでしょう。
   


都会の喧騒と対比させて描かれる静かな上高地の樹林帯と~
   



梓川の清流
   



「氷壁」を読んで、穂高の山行を思いだしていました。


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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ワル猫です)
2011-11-08 19:01:19
以前登られた山の回想録なんですよね。
氷壁、名前はもちろん知っているけど・・・(^_^;)
読んだような気もするし・・・ 記憶はあてにならないな~

関東の友人が次回はアルプスの山に案内してくれる(簡単にいけるところ)らしいので、楽しみ~
二年後の話ですが・・・ (^_^;)




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単独行 (はなずみ)
2011-11-08 19:50:42
若かりし頃は「単独行」にあこがれて、低い山を歩き回っていたのですが、その頃もっとただ歩くだけでなく周りの草花にも目を向けていたらと・・・。

まあそれも青春でしょうがね。

穂高から槍ヶ岳までは地図で見ると近くのように思えますが、写真で見ると・・そして歩いて縦走するとなるとずいぶんあるようですね。

今日の寒波で嶺は白くなっているでしょうね。

「氷壁」はまだでしょうがね(小説もまだ読んだことありませんが)
返信する
>ワル猫さんへ (リーフ)
2011-11-09 22:46:15
先月登った奥穂高岳の回想です。

>関東の友人が次回はアルプスの山に案内してくれる(簡単にいけるところ)らしいので、楽しみ~

それは楽しみですね。
アルプスもいろいろな山がありますので、リーフもこれから少しずつ挑戦していきたいです。
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>ハナイカダさんへ (リーフ)
2011-11-09 22:57:42
>その頃もっとただ歩くだけでなく周りの草花にも目を向けていたらと・・・。

そうですね!若いころから始めていたら今頃は~と思いますよね。

>今日の寒波で嶺は白くなっているでしょうね。

先日の山行の時も奥穂の山頂付近では雪が解けずに残っていました。
今はもう雪で危険になっているでしょうね。

徳沢園も営業を終了しているようです。
返信する
氷壁の世界 (yan)
2011-11-10 22:21:09
こんばんわ。 寒くなりましたね。

リーフさんの素晴らしいお写真と名解説の「氷壁」レポを拝見して、小説の場面がはっきりと浮かんでまいりましたよ。

やはり魚津は滝谷を登ったのですね。
落石に遭い 気が遠くなっていったのでしたが、そういう状況のなかで、恋人を思う心情がことのほか、最高の描写がされていたように記憶しています。

小説っていいですね。また読み直してみたくなりました。有難うございました。

リーフさんが登頂された穂高は、すでに厳しい季節に突入している事でしよう。

返信する
>yanさんへ (リーフ)
2011-11-11 09:09:57
小説を読んでみると、登った穂高の山々が浮かんでくるようでした。

魚津が一人で登った滝谷、小坂が滑落した前穂の氷壁など、この界隈なんですよね。

>小説っていいですね。また読み直してみたくなりました。

そうですね。
小説の中の世界に引き込まれますよね。

>リーフさんが登頂された穂高は、すでに厳しい季節に突入している事でしよう。


私達も普通の登山が出来るのは、今の時期までだよね~と言いながら登りました。
穂高はすでに白い世界になっているでしょう。
返信する
氷壁 (お母ちゃん」)
2011-11-11 10:02:59
奥穂高から帰られた時にリーフさんがおっしゃいました

氷壁の舞台を歩いて来たと言われたのが印象的でした

このように小説の舞台を再現しながらのUP楽しめます

昔々読んだ小説氷壁、井上靖を小説家として不動のものにした氷壁

映画、テレビにもなりましたね、脚本によって多少イメージが違うといいたいとこもありでしたが

ロープはどうして切れたのかうんぬんの個所あたりでは少々お堅い小説に感じたものです

当時のロープ摩擦で切れたのか、はたまた興味津々の自殺なのか

それに織りなす人間模様が薄れている頭によぎります

リーフさんの画像が綺麗ですね

こんな綺麗な大自然が舞台だったのですね


返信する
>お母ちゃんへ (リーフ)
2011-11-12 22:03:37
>このように小説の舞台を再現しながらのUP楽しめます。

簡単な小説の説明と手持ちの画像で組み立てた、
氷壁の世界、ちょっとでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

>映画、テレビにもなりましたね。
テレビドラマで見ましたが、小説は格別ですね。

ナイロンザイル事件は実際に起こったことをモデルにして書かれているようですが、
美人の人妻や、恋人はフィクションかな?~なんて話してました。
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