(神水川中原公園の福田先生)
今回の”森の案内人養成講習会”は、「生き物とふれあえる公園の森づくり」
ということで昆虫の専門家の福田先生から、いろいろ教えていただきました。
まずは学習館で座学です。
学習館の会議室は木の実の工作室になっていて、木の実や工作の材料が並べられています。
最近、工作をされる方が増えて手狭になった工作室からこちらに引っ越し、
新しい机と椅子も設置されていました。
会議などは展示室で行なわれます。
福田先生のお話は、”生物多様性と生態系の持続”について大変興味あるお話でした。
2007年~2008年頃よりミツバチが大量死するという現象を著した
ローワン・ジェイコブスンの「実らない秋」は、1962年のレイチェル・カーソンの
「沈黙の春」を意識して書かれた、農薬の恐ろしさを記している図書です。
生物多様性を保全し健全な生態系を保持するということは、地球上の動植物の
多様性を生み持続ある生き物の生命を守っていくことです。
自然を守ることは多くの生き物を守り、ひいては私たち人間の命を守ることに繋がります。
そんな地球規模の貴重なお話を聞くことができました。
午後からは神水川中原公園に行って、多様な昆虫が集まり、人がくつろげる公園に
するために実際に整備をしてみました。
まずは落葉樹の林の中を歩いて行けるように、観察路を設けます。
観察路の予定の所の木は切って、他の木は剪定します。
切った木や枝は残しておくと昆虫などの棲家や食べ物になるとのことで、
ある程度は置いておきましょう!
途中で雨になって、あんまり長くはできなかったのですが、これからも随時
整備していく予定です。
落葉樹林の隣の、常緑樹の林の木々が込み合ってますので気になるところです。
途中で見つけたオオミノガのミノムシ(中の住人は引っ越し済み)
冬もいろいろな昆虫を確認できます。
これからが楽しみな神水川中原公園です。
『切った木や枝は残しておくと昆虫などの棲家や食べ物になるとのことで、ある程度は残しておきましょう!』
先も見通した活動が大切なんですね!
そうですね。福田先生の考えにはっとしました。
私たちは切り枝はきれいに片付けるという発想だったからです。
昆虫の専門家だからこその考えですよね。
これからこの公園がどうなっていくのか楽しみです。
雨になりましたが、お疲れ様でした。
講義も大変勉強になりましたね。
昆虫も地球の仲間なのですから、興味を持って観察したいものですね。
ちょっと苦手な種類もいますが~(笑い)