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「クラーナハ展」@国立西洋美術館

2016-12-12 15:00:28 | 美術
アレシンスキー、応挙につづいてクラーナハ。
1週間のうちに3つの美術展に行ったのは、
ここ1、2年なかったことです。

「美」の題詠で歌ができなかったので、
種拾いのつもりだったのですが・・(・ω・;A

 
まだ銀杏の黄葉が楽しめる上野。


カレーの市民と銀杏。


「クラーナハ展」

チケットも並ばず買えて、空いていると思ったのが甘かったです。
(おそらく美術館はついでの)ツアーの団体客と鉢合わせしてしまい、
絵の前を逆方向に歩いて見る人はいる、
後ろからどつかれるなど、泣きそう(´;ω;‘)

添乗員の方、入り口でお別れでもいいのですが、
お願ですから、ツアーメンバーに
鑑賞のルールを説明してあげてください。

気を取り直し・・。

ルカス・クラーナハ(1472~1553年)はドイツの画家。
クラーナハについて今まであまり知らなくて・・。
ドイツ・ルネサンス期のデューラー(1471~1528)と同時代なんですね。

デューラーの現代的な感じとは
また違った魅力を楽しみました。


まず最初にロビーでクラーナハについて
8分の映像鑑賞ができるのですが、
これはロビーにおいてあった記念撮影ができるパネル。

ユディトとホロフェルネスの
顔の部分が開き顔を出せるようになっています。

ホロフェルネスの首の真似をした男性がいらして、クスリ^m^

今回初めて知ったのは、
ルターの宗教改革を後押ししたこと、
工房で大量生産をして実業家としても成功し、
政治家でもあったこと。
息子が工房を継いだこと。


エロティックな女性の絵や・・。


ユディトやサロメ、デリラなど強い女性の絵で有名です。


デューラー「アダムとイヴ」の5年後の「アダムとイヴ」


有名なデューラー「メランコリー」の19年後に描かれた「メランコリー」


「子供たちを祝福するキリスト」


「不釣り合いなカップル」


ルターは肖像画だけでなく、
新訳聖書も工房で刷ったりして宗教改革を全面支援。


息子が描いた「ザクセン選帝侯アウグスト」「アンナ・フォン・デーネマルク」。
構図と色彩がモダンです。

クラーナハがデューラーのオマージュを描いたように
ピカソはクラーナハへのオマージュを
何種類も描いています。

知性や理性で割りきれない、
生の根源としてのエロスを
クラーナハの魅力として感じたのかもしれません。


国立西洋美実感は常設展示も魅力です。


今度初めて気付いたのですが、
人の声が建物内でひびき、やわらかな音楽のように聞こえるのです。
建築の力でしょうか。


ドニの素描が面白かったです。


これは受胎告知の場面で、
右手の天使のデッサンが展示してあり、
その説明のためのパネルだったのですが、
舞台がイタリアのまばゆいの海辺の光の中なのです。

受胎告知の画に影があるというのが不思議で
魅力的でした。


まだ3時半ですが、もう夕方の光です。


大好きなボナール。

 
帰りも2時間かかるので、カフェ「すいれん」でおやつにすることにしました。

 
おやつのつもりがオムライスになりましたにゃ(´・ω・`)

 

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