ノイバラ山荘

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印刷博物館と小石川テラス

2015-12-14 10:48:48 | 楽しいところ

12月初旬、小石川の「印刷博物館」へ行ってまいりました。
凸版印刷株式会社の博物館です。

佐佐木信綱歌集『新月』の印刷所は
出来て間もない凸版印刷でした。

凸版印刷は創業115年の老舗です。

『新月』語彙の文章を書くにあたって、
疑問点が出てきたので、ここへ来れば解決するかも?
と期待してきました。

まずは腹ごしらえ。
飯田橋まで来るのはお腹が空きます。

 
同じ凸版印刷のビルにある「小石川テラス


一汁五菜ランチセット。
三菜は選べます。
メインがカレー風味の鶏唐揚げ。


メインがお魚だとこんな感じ。

他にもいろいろなランチが選べますが、
どれもお野菜が新鮮でおいしそうです。


ドリンク、2種類あるデザートが
セルフで何度も取りに行けてうれしい。


お店が広々と明るくて気持ちがいいし、
かなりの御客さんが入っても待つ人がいなくて
ゆっくりしていられてよかったです。

印刷博物館はグーテンベルグの印刷機など、
常設の展示もかなり見応えがあり、
丹念に見ましたが、これが目的で来た
活版印刷体験に参加しました。

「印刷工房」では
木曜から日曜まで3時から6名、
インストラクターの指導で
活版印刷を体験することができます。

このインストラクターが活版印刷を仕事としていた
職人さんだという情報をネットで得たので、
専門家にお話しがうかかえるのではないかと思ったのです。


黒いオリジナルエプロンを貸してもらい、
金属活字の説明を受けているところ。


木製の文選箱に活字がぎっしり。


ノイバラのスペース。
棚にアルファベットの活字がぎっしり詰まっています。

  
こんなふうに棚いっぱいに活字が並んでいます。


これはルビの活字。ひと枠に64個のルビが入っています。
右上に見えるインストラクターさんの手と比べると
その細かさがおわかりいただけるのでは・・。


ルビの字。


これからこういうのを作るんですよ~という説明。


これがステッキ。
ここに活字を拾います。


活字が拾えました。
ここに左上に見えるスペースと呼ばれる
金属片を差しこんで、文字間を調節し、
右下に見えるインテルという木片で行間を調節します。


これがインテル。


活字とスペースが一緒に置いてあります。
アルファベットですと、活字を拾う作業と
文字間、行間の調節を一緒にやってしまいますが、
漢字圏では、この作業は文選と植字に分けられています。


組みあがった版を印刷機にセットしたところ。

 
アダナ式小型卓上活版印刷機。
欧米の家庭で使われているそうです。


なるほど、ADANA。


これは円圧式印刷機。
ローラーに紙を付けて版の上を転がす形です。

『新月』を印刷したのも円圧式でしたが、
ローラーが固定され、版の方が動く形だったそうです。

疑問点もすらっと答えていただき、
来た甲斐がありました。

 
『新月』の初版を持っていってお見せしたので、
他にもいろいろ見せていただけました。
これが「原稿用紙を刷る版」

 
「ゞ」「〱」といった踊り文字。


旧漢字もあります。

 
楽しかったですにゃ。
飯田橋駅前のツリーです。
















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