ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

蝉の声

2011-08-01 20:24:42 | 自然
ここで蝉の声を聞かなくなって何年でしょう。

この地に来たときは、
雑木林や畑や空き地がたくさんあって、
夏になって蝉の声が聞こえるのは当たり前でした。

宅地化が進み、どんどん大きな木は伐られ、
蝉はいなくなっていたのですね。

数日前、勢いよく一匹のアブラゼミが鳴いて、
そのことに気づきました。

そういえば、職場ではうるさいくらいですし、
仕事が終わるころにはヒグラシも鳴きます。

夏の夜明け前と日暮れのなつかしさは
ヒグラシの声に負うところが大きいです。

山で生活していたころは、
朝の床で波のように押し寄せるヒグラシを
夢うつつに聞きました。

春はさまざまな鳥の囀りで目覚めるのです。
ムササビの鳴き声も聞きました。

いろいろな生き物の声に耳を澄ませていると、
豊かな気持ちになり、
孤独ではありませんでした。

人の声は大きすぎて
一人一人の声が聞きとれなくて、
人がたくさんいるほうが
孤独かもしれません。


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