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ノイバラ山荘

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クリーブランド美術館展&人間国宝展@上野国立博物館

2014-02-09 12:09:33 | 美術
雪と雪の合間に上野の美術展を観てまいりました。


国立博物館平成館では2つの特別展が同時開催されています。


「クリーブランド美術館展―名画でたどる日本の美」。
全米屈指といわれる同館の日本美術コレクションから、
仏画や肖像画、花鳥画、山水画などを選りすぐって公開。


「人間国宝展―生み出された美、伝えゆくわざ―」。
歴代の人間国宝や先人が残した古典の名作を並べ置き、
日本が誇る工芸の精華を紹介。

金曜日の午後、空いているといっていいのか、
混んでいるといっていいのかわかりませんが・・
混んでいる画を避けて空いているのから
見ていけばいい感じでした。
人間国宝展の方がより混んでいました。

学芸員による「1089ブログ」がおもしろいです。

燕子花図屏風、厩図屏風、芒図屏風、
四季花鳥図屏風、近江名所図屏風・・。
屏風画が見ごたえありました。

厩図の馬と、芒図のススキに魅せられて、
何度も見ました。
近江名所図にも生き生きと馬が描かれていて、
これもじっくりと見ました。


蔦の細道図屛風。 深江蘆舟(1699~1757)筆 
江戸時代・18世紀

HPより引用します。
「『伊勢物語』で在原業平一行が東海道宇津谷峠にさしかかる場面。
業平は修行僧に都への手紙を託しています。
薄暗い峠を越える心細さが、鮮やかな蔦の葉の朱色で強調され、
山や水流と人物の重なりが画面に動きを生んで
業平の心象まであらわされています。」

 
これは本館の方に構図が違う1枚の
展示がありましたので見てきました。

伊勢物語で宇津谷峠を通るのは
5月の緑の頃なのだそうです。
なぜ蔦の紅葉が描かれているのでょう。

カタログをめくっていたら、
そのことについての記事がありました。
それは和歌で宇津谷が詠まれる時は
蔦の紅葉とともに詠まれることが
多かったからなのだそうです。

中国の山水画、
それを模したものも面白かったです。

人間国宝展は古い作品とその技法を生かした
現代の作家の作品が並べてありました。
大好きな漆芸の松田権六、木工の黒田辰秋もあり、
楽しみました。

時間があったので、本館の作品も見ました。
こちらはほとんどが撮影可です。

 
大好きな長次郎の黒楽茶碗銘「広沢」

長次郎はもうひとつ、四角いお茶碗があり
(銘「団栗」だったかな?)
こちらのほうが興味深かったのですけれど。


「七十一番職人歌合絵巻模本上巻」です。
和歌の詠み手を職人たちになぞらえた
架空の歌合の絵巻です。


71組、142種の職業の職人が
月と恋の題で職種に関わる語を織り交ぜながら
歌を作っていきます。
歌の方はゆっくり読む時間がなかったけれど、
(時間があっても読めなかったかもしれないけれど(・ω・;A )
画がすごく面白いです。

    

原本は1500年頃の成立だそうです。
すばらしいなぁ。


お庭にはもう紅梅が咲いています。


上野公園の夕暮れの空。
不思議な雲です。翌日の大雪のためでしょうか。

 
ソノサトキザクラって、緑の桜があるのですね。
大好きなウコンと同じ感じのお花です。

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