ノイバラ山荘

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平織り初体験――八王子織

2010-10-25 16:16:18 | 工芸
先日、八王子織を体験しました。

シェニール織で織物に目覚めたというわけではなくて、
お散歩コースのデパートの本屋さんと同じフロア、
食べ物につられて立ち寄った「八王子うまいもの大会」の会場で
商工会主催の「織り体験」が
無料で開かれているのを発見したのでした。

早速、翌日朝イチで体験してきました。
フロアの隅っこに織り機が設置してあります。

糸は絹糸。
20本ほどを横糸に使いますので、毛糸くらいの太さになります。
先日のシェニール織と同じくらいの太さです。


花瓶敷きの織り始めです。
手前のオレンジっぽいところは先生が織られたところで、
つづれ織りというのだそうです。


これが杼(ひ)です。板杼(いたび)というそうです。
糸を巻きつけて、経糸の間を右に左に滑らせます。


織り上がりました。


こんな感じの織り機です。
下にある踏み板のうち真ん中2本を交互に踏みます。


先生が縁の仕上げをしてくださいます。
張りの強さの調節をしているところ。

 
さすが鮮やかな手さばきです。


終わりました。


房をつけるための最後の織り。

そして今日、出来上がりを受け取りにいったついでに
2回目を体験しました。


今回は明るい色にしました。
明日受け取りに行きます。

八王子は織物の街でした。
戦前まて養蚕が盛んに行われ、絹の道を運ばれて
横浜から外国にも輸出されたそうです。
私が引っ越してきた頃、
畑のまわりには桑の木が植えられ、
北口には「桑並木通り」がありました。
今では西洋トチノキなどが植えられていて、
ほんとうにつまらないことです。

私が学生の頃まで、赤いノコギリ屋根の工場の
織り機がぱたこんぱたこんいう音の傍らを通学しました。

やがて織り機の音はやみ、工場も壊されてしまい
マンションや宅地になりました。

今でも市内に織り物工房は残っているらしく、
絹織物だけでなく、いろいろな織物が作られているようです。


帰りに八王子大鳥神社の酉の市に出るという
お菓子「切り山椒」を買いました。
ほんのり甘いすあまに山椒が隠し味。
食べ終わったあとに、口の中に山椒の匂いが広がります。

******

今夜のお夕飯です。
職場近くの山の幸満載。


ふたたびカラカサダケ。
カラカサダケ、ベーコン、万願寺トウガラシ、ニンニクを
塩コショウで炒めました。


すぐき(里芋の茎)を無人販売店で購入。
大好きなのです。一般的には乾燥したものを使いますが、
新鮮な生もおいしいです。


油揚げと煮ました。とろとろととろけるよう。
茹で汁がムラサキ色なのは、ポリフェノール?
捨てずに利用しました。

あとはやはり無人販売で入手した
里芋と手作りコンニャクとレンコンを鶏肉と炊きます。

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工芸の話がこんなところまで来てしまいました。
それではみなさん、ごきげんよう。

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