舟川柔道塾 塾長のブログ

舟川柔道塾の塾長である舟川 操が柔道への思いや柔道の極意を綴ります。

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善悪のわかる子に育てたい ①

2019年02月12日 | ブログ
嘉納師範は、柔道修行の目的は、攻撃・防御の練習によって身体を鍛練して強健にし、精神の修養につとめて人格の完成をはかり、社会に貢献することであると示されています。
柔道の目的を簡潔にまとめられていて、柔道を志す人や特に指導者でこの言葉を知らない人はいないでしょう。
昔、中学生の時に初段の筆記試験があり、文字のいくつかが空欄になっていて、文字をいれるような問題になっていたような記憶があります。
もちろん道場を19年前に創立するときは、嘉納先生のこのお言葉を胸に、「精力善用」「自他共栄」を旧大宮市の教育長だった町田先生に筆を執って頂き、道場の額に入れて現在も掲げさせて頂いています。
しかし何かそれだけでは足りないような気がしています。
いや、「精力善用」「自他共栄」を全て実践できていないような気がしてきています。
前回のブログで採り上げさせていただいた中里剛大君のような子も卒塾生には何人もいますが、そうではない子もいるからです。
以前、卒塾生が進学した中学の先生から、「〇〇くんて舟川柔道塾の出身だってねぇー!さすが舟川柔道塾の子だね。」と言われたと思えば、同じ先生が数年後に、「△△くんだけどね、中学であーでもこーでもないらしいよ!先生のとこ出た子だったよね!」と言われた事もあります。おそらく現在指導している先生が大変な思いをされ責任を取らされているからでしょうか。

昨今のニュースに、コンビニや飲食店でアルバイト店員などによる酷いことを動画に撮影してのSNSへの投稿。
みなさんはどんな気持ちでご覧になっていますか?
私は最低でも道場で教えた子には、あんな子にはなって欲しくないと思っています。
そしてできれば、道場で柔道を習っている子たちが善悪のわかる子に育ち、同じクラスの子に酷いことをして笑いをとるようなクラスメートに対して凜として注意ができる子になってほしいと思います。
でも、そのためにはどんな稽古をすればいいのでしょうか?そうですよね、乱取り稽古をたくさんしたからといって身につくわけがありません。稽古最後の黙想後の整列の時?いやいや全日本柔道連盟で以前購入した講話集「柔道への想い」という本を一日1ページ読み聞かせをして、その後に書かれている意味はこうだよな!と説明をいれていた頃もあります。それなりに効果もあったようですが、まったく聞いてない子もたくさんいましたね。
そうだ、善と悪がわかる子にしなくてはと今日思いました。


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