舟川柔道塾 塾長のブログ

舟川柔道塾の塾長である舟川 操が柔道への思いや柔道の極意を綴ります。

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さいたま市民柔道大会でのこと

2018年11月16日 | 舟川柔道塾自宅道場
こんにちは、舟川です。
11月3日(土・祝)は、さいたま市民柔道大会でした。
4年前までは旧大宮市と旧岩槻市の道場の大会で「さいたま市民青少年北部地区柔道大会」という名称でしたが、3年前よりこれに浦和区や桜区など旧浦和市の道場も加わり、とても盛大に行われるようになりました。
いつものように悠汰先生と朝食をコンビニで買い込み、早めに8時前くらいには駐車場に着きました。
大宮武道館の裏側の指定の舗装されていない駐車場にはまだ数台しか停まっていなかったので、案内の高校生らしき生徒と監督らしき先生が案内をされていましたが、勝手がわかっていたので会釈程度ですぐに進入して停めました。

すると駐車場の立札を持った高校生が車に近づいて来るではないか!
もしかしてここはだめ?向きも民家に排ガスが行かない向きだし。なに!
しかしながら笑顔でやってくる!?

塾長「なぁーんだ、コウタか!」

塾長「おはよう。元気そうだね。駐車場係やってんだ、ご苦労さん。」

コウタ「おはようございます。まだあちらの舗装されている駐車場が空いているので、〇〇先生(駐車場係の先生)が舟川先生はあちらにどうぞとおっしゃってます。」

塾長「いいのかな?いつもはだめなはずだけど、コウタが言うなら言うこと聞かないとね。」

そういつもは役員以外はだめです、審判もだめだと言われた時が多かったので、申し訳なく思いながら移動しました。
車の中で朝食を食べていると、先ほどのコウタが行ったり来たりして駐車場係を一生懸命にしてました。
コウタは中里剛大です。
小学生時代に舟川柔道塾を5月5日に行われる全国少年柔道大会(団体戦)で3位に導いてくれた凄い奴らの中の一人です。現在は埼玉県でも名門の大宮工業高校柔道部で頑張っています。
柔道のセンスは抜群で、切れのある技はスピードとバネがあり、道場内でも光っていました。
私の職場の「のはら幼稚園」の卒園生でもあります。
少しトッポイところもあるのですが、後輩にはやさしく、先輩には素直な性格でした。幼稚園の目標である'主体性にあふれる心身共に健全で明るい子どもになってほしい'という目標どおりに育ってるよな。
剛大の試合や一緒に行った合宿の思い出を浮かべながら黙想状態で車の中にいました。

開会式が始まる時間になってきたので、そろそろ会場に行かなくてはと用意をしていると、駐車場係の学生達と先生も引き上げるようだ。
そして感動のシーンを見ました!!

剛大が駐車場係の荷物を一人で両手一杯にかかえ、その周りを笑顔の同級生か先輩達に囲まれながら剛大も笑顔で何か話しながら試合場に帰る姿を。
まるで向日葵(ひまわり)の周りに昆虫たちが集まっているような、美しい姿に見えたのです。


あんなに柔道が強いのに、ああいう雑用を苦ともせず、あんなにみんなに取り囲まれながら歩んで行く剛大。りっぱに育っているなぁと感動し、また涙が出てしまいました。