「ロシュフォールの恋人たち」の冒頭から双子の姉妹の歌までの一連の流れはこれからはじまる映画への期待を否応なく高められる見事なオープニングだ。その期待感はいうまでもなくミシェル・ルグランの見事なスコアによってもたらされる。しかし、その期待感の絶頂は、滑らかに移動しつつ群舞を捉えたあと脚立をもって祭りの準備に取り掛かったエティエンヌ(ジョージ・チャキリス)らを追っていくカメラがどこからか聴こえてくるピアノの音を辿るように上昇し、そのまま祭りで踊る少女たちのレッスンをする姉妹の部屋の窓から滑りこんでくところにある。撮影監督は「ロバと王女」でもドゥミとコンビを組んでいるアントワープ出身のギスラン・クロケー。クレーンも用いた数々のダンス・シーンでのカメラ・ワークが印象深い。
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先月筑摩書房、中央公論新社、河出書房新社、平凡社など出版社が書店の利益確保と返品率の改善を目指し、現行の「委託販売制」に代わり、(当面は一部の本についての適用となるようだが)「責任販売制」を導入すると発表していた。
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昨晩の記事でも触れたが、先月30日にピナ・バウシュが亡くなった。
すでに浅田彰の追悼文が『朝日新聞』に掲載されていた。
また、小林康夫がピナ・バウシュの死に寄せて書いている文章も見つけた。
ピナ・バウシュの芸術や思想は、その人とブッパータール舞踊団のメンバーの身体を通じて、舞台上に現前する。だから、そうすることに、いくばくかの意味があるとも思えないが、追悼の意味で2006年東京での『カフェ・ミュラー』の映像を見る。
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坂本龍一と高谷史郎によるYCAM(山口情報芸術センター)でのインスタレーションをDVD化したもの。たまたま立ち寄ったショップで半額セール品となっていたので購入し、早速視聴。
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