信助さんのオーディオ

いい音で音楽を聴きたい

ジャズCD漁り

2008-11-06 20:43:06 | 音楽全般


東京滞在中、せっかくなので新宿のディスクユニオンに行ってジャスCDを漁った。最近、ジャズCDを買うことに興味がなくなって来ている自分だが、目の前にCDがあると、気分が盛り上がってきた。ジャズ館2F, 3Fの中古コーナーが楽しかった。

一番の収穫はこのジャケットのCD。俗に言うズート・シムズのデュクレテ・トムソン盤のフランス盤。このアルバムは好きで、国内再発LP、90年代の日本盤CD、2000年代の日本盤CD(紙ジャケ、プラケースなど)、90年代のDRG盤CD、2003年頃Americans Swinging In Parisと題されたCDを持っている。今回のフランス盤はこれまで買ったCDの中でもっとも音が良かった。ボーナストラックとして、前日セッションの4曲も入っているのがうれしい。

もう一つはスタン・ゲッツVoyageというCD。Black-Hawkというレーベルから昔発売されたもの。このアルバムも好きで、レコードは外盤、国内盤とも持っていた。CDは80年代に発売されただけで、ずっと再発されていなかった。ずっと探していたが、見つけることができなかった。やっと去年再発CDが発売された。最初、デッドストックという噂があったので、この盤を確実に手に入れるために、ドイツ、日本、アメリカから結局5, 6枚買ってしまった(今では簡単に買える)。しかし、録音レベルが低かったりして、少し音に不満があった。再発盤が発売されると、たまに旧盤を売りに出す人がいるので、もしかしたが旧盤が買えるのではないかと考えて、探してみたら、見つけてしまった。旧盤のBlack-HawkのCDは背表紙にオレンジの帯が入っているので、これを目印に探すと簡単に見つけることが出来た。私の見つけたのは日本発売の旧盤だった。音は去年のCDよりも録音レベルが高く聞きやすかった。音質は去年の再発盤よりすっきりしていて、各楽器の音が聞きやすいが、去年の盤のほうが、一体感があって好きという人もいるかもしれない。今度は、ドイツのオリジナルCDを探してみようと思っている。

帰りに、近くの三太というトンカツ屋に行ってみた。何となくおいしそうな店と思ったけど、値段が少し高めで5分ぐらい店の前で悩んだが、結局入ってみた。華定食だったか、ミックスフライの定食を食べた。もの凄くおいしくて、特にクリームコロッケがおいしかった。箸でつかもうとすると、衣が崩れそうなぐらい、中がとろけていていた。今まで食べたクリームコロッケのなかで一番おいしかった。ヒレカツもおいしかった。あまりにもおいしかったので、出る時おいしかったですと言ってしまった (こんなこと言うことは滅多にない)。今度行ったら特上のトンカツを注文してみたい。
http://www.shinjuku.or.jp/kirin/washoku/santa/index.html

相変わらず音が悪いXRCD

2008-04-22 13:35:26 | 音楽全般


最近、ビクターからアート・ペッパーのサーフライドがXRCD仕様で発売された。XRCDはビクターの看板リマスタリングCDなのだが(3800円もする)、一部の例外を除いて、XRCDと名のついたCDは大体音が悪い。高音が極端に下げられていて、こんな音が楽器から出てくる訳がない。今回も、ダメモトで買ってみたが、自分の中の定説はやはり覆らなかった。XRCDをリマスタリングするとき、音を良くするためにエアコンや電灯を消して作業をするのだそうだ。その結果が、この音なのだから、馬鹿げている。しかし、2年ぐらい前に、薄い紙ジャケで金色の帯のXRCDが出たがあれの音は例外的に、とても素晴らしかった。この時の責任者は、いつもの責任者と違う人だったのではないかと想像している。

実は昔、サーフライドというジャズのホームページを持っていたのだが、このアート・ペッパーのサーフライドから名前をもらった。それぐらい、アート・ペッパーは好きだし、このアルバムが好きだ。当時、ジャズのページはあまりなく、ヤフーで「ジャズ」と検索すると私のページがトップページに出てきたものだ。このアルバムは好きなので、再発盤を何枚か持っている。今回のXRCD、カタログ番号がCOCB-50279なのでコロンビアのと思われるもの、すべてのセッションがおさめられた二枚組CD(コロンビアだったと思う)、60周年のアメリカ盤CD(92846-2)などがある。音は全部違うが、一番好きなのはコロンビアの二枚組CDだ(廃盤)。音のバランスが絶妙でサックスの音が引立って聞こえる。このセンスをビクターのXRCDエンジニアは見習ってほしい。情報量があるのは60周年のアメリカ盤だろうか、何をやっているのか一番良くわかる。しかし、音が薄っぺらに聞こえてしまう。

このアルバムはアート・ペッパーの若い頃の作品で、Jack Monteroseと競り合う、ストレートライフが好きだ。実は没テイクの方がスリリングで好みだ。

よく聞くCD・Lars Erstrand/Live in Japan

2008-04-21 12:43:55 | 音楽全般
音学を聞くためのオーディオであるが、このブログではオーディオのことばかり書いて、音楽のことは全く書いてこなかった。もちろん私は音楽が大好きです。

自分が紹介するのだから、音が良くて、演奏内容も良くて、あまり知られていないCDで、また、入手しやすいもの(廃盤になっていないもの)と思うと、なかなか良いものがない。何度も書こうとしたが、これはと思うCDは大体廃盤になっている。例えば、バルネ・ウィランをHMVで検索するとIDAレーベルのものはないし、アルファ制作のもの(もの凄く音のいいCDがある)もない。ほとんど、どうでも良いCDばかり残っている。

今日、紹介するCDは絶対廃盤になっているんだろうなと思っていたが、HMVのリストに奇跡的に残っていた。リストに残っているからといって、買えるとは限らないのが輸入盤の世界ではある。Lars Erstrandというビブラフォン奏者名義のCDで、クラリネット奏者の北村英治と花岡詠二が、それぞれ、別のセットで演奏している。北村英治が入っていたので、このCDを買った。北村英治はジャズクラリネット奏者で、彼の演奏は暖かくて、楽しくて、優しく、軽やかで、エレガントで...「スイング」と言う言葉がぴったり当てはまる。日本に住んでいた頃は、彼のライブに何度も行った。

会場の雰囲気も良く伝わってくるし、音も良いと思う。手拍子がずれたりしている所はご愛嬌。そんなに気張らないで聞いて楽しむのが一番なCDです。神戸ジャズストリートという秋のイベントでの録音(なぜ姫路城?桜?)。神戸に5年以上住んでいたのに、一度も行けなかった(泣)。