アメリカの郵便局

レコードが毎日届く。不在の場合、ほとんどは家の前に置きっぱなしになる。受け取りのサインがいる場合は、不在連絡票が入り、再配送をお願いするか、郵便局に受け取りに行くことになる。

私はほとんどの場合は郵便局に受け取りに行く。あまりにも頻繁に郵便局に行くものだから、郵便局の人に顔を覚えられてしまい、身分証明書なしで顔パスだし、住所を言わなくても奥から荷物を持ってきてくれる。荷物を渡すときいろいろジョークを言われるのだが、まだ、理解が難しくてちょっとストレスだ。難しいジョークは言わないでほしい。

レコードさらに増殖中

レコードがだいぶ増えてきた。床に置いていたが、生活空間に影響が出てきたのでラックを買った。450枚入るというラックをかったが、すでにこんな感じ。だいぶ買ったなぁ、郵便屋さんもよく運んでくれたものだ。日本でレコードにぴったりなラックはなかなか見つからなかったが、アメリカでは簡単に見つかって良かった。

以前、CDの方がレコードより音が良い場合が多いと書いたが、なぜか本能的にレコードを買い続けていた。最近、再び聞き比べたりしたが、レコードの方が音が良い場合も結構あった。写真に写っているチャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングスの10インチ盤もCDより音が生々しくて良かった。eBayでExのコンディションのものを$16.5で買えた。アメリカしか発送しないという人の出品であることが劇安で買えた理由。海外(特に日本)からの入札が入らないと本当に安く買える。

辻井伸行さんのコンクールでの演奏がNaxosのホームページで聴ける!!!

ちょっとクラシックについて調べ物をしようと、ネットを徘徊し、Naxos Music Libraryのページへ飛ばされた。Naxos Music Libraryで辻井伸行さんのヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール2009 の演奏が聴けるようになっていて興奮した。私がアメリカのラジオで聴いたラ・カンパネラもまさしくこの演奏。予選の演奏を朝5時まで聴いてしまった。ラ・カンパネラもほんとに素晴らしいが、ドビュッシーのimagesも凄く良かった。この曲は好きだ。演奏者の美意識を主張するにはもってこいの曲に感じた。コンクールではCD一枚ぐらいの時間を一人で戦わなければいけないなんて、どれほどの緊張感か。厳しい世界だな。ちょっと自分を反省した。

15分しか無料で聴けないので、お金を払って登録してしまった。月1890円で30000枚以上のCDがストリーミングで聴ける。クラッシックは好きだけど、何を聴いたらいいか分からないので、こんなサービスはありがたい。昔からナクソスは好きでぽろぽろとCDを買っている。しかし、1枚1000円以下でもなかなか冒険出来なかったのは事実。

Stan Getz/Anniversary!のレコード盤

Yoshii9で聴きたい音楽7で取り上げたように、Anniversary!は私の大好きなアルバム。しかし、このレコード盤を10年以上前に一度買いのがして、そのあと見ることさえなかった。

ヨーロッパのアマゾンでこのレコードを売っているのを見つけて、買ってしまった。今日届いて聴いてみたら、凄くいい音だった。CDとちょっとだけ聞き比べたが、CDよりもいい音ではないかと思った。今まで聴いたことのない音が聞こえてくるのにはびっくりした。サックスの音のダイナミックレンジはレコードの方があるように思う。スタン・ゲッツは音のメリハリの差が大きく。ここぞという時に叫びをいれる。このアルバムについては、レコードの方が叫びをもっと感じられると思う。最近、CDとレコードを聞き比べているが、レコードの方がいい音であることは、珍しい。

80年代のスタン・ゲッツはどれも素晴らしい内容だ。

ピアニスト辻井伸行さん

http://www.asahi.com/culture/update/0608/TKY200906080082.html

先週の週末、アメリカのラジオで若い日本人ピアニストがコンクールで凄い演奏をして、喝采を受ける様子を聞いた。私はクラシックに詳しくないが本当に良い演奏だった。車の中で聞いていたのだが、目的地に着いても車を降りずに最後まで聞いていた。演奏はピアノの独奏で、まさに癒しという感じだった。ラジオで名前を言っていて、覚えたつもりだったが、自分と同じNobuが付くことしか記憶に残らなかった。今日、ニュースで見たら辻井伸行さんがコンクールで優勝とある。あれは、この人だったんだと思った。

追記: その曲はラ・カンパネラでした。HMVのサイトを見ていたら演奏曲が載っていました。これをラジオで聴けたのはラッキーだった。この演奏のあと3分以上も拍手が鳴りやまなかったとDJが言っていた。コンクールでの演目はCD化されるんだろうか。

お馬鹿な私

意図せず、同じレコードが3枚もそろってしまった。eBayでこのレコードを落札したのを忘れてしまい、さらに2回も同じレコードを落札してしまった。

Arne Domnerusが入っているらしいし、ジャケットもダビンチの絵を思わせ、何か期待させる物があったので買った。しかし、ジャズでも何でもなく、体操の伴奏をしているだけのもの。それだけだったら意外と音楽を楽しめたかもしれないが、男性の声で1, 2, 3みたいにかけ声が入っている。ある程度のスクラッチノイズは無視できるが、その声を無視して音楽を楽しむのかなりの修行が必要と思われる。

1枚目が届き、わぁっ、こんなの買っちゃたよと思ったが、コレクターズアイテムとしては必要だろうとあきらめることにした。しかし、その日の午後、届いた箱を開けたら、同じジャケットが出てきた。最初、何が起こったか分からず、しばらく悩んだ(俺、あのレコードこの箱に入れたっけ？とか、同じ業者が2回も送ったのだろうかとか考えた)。30秒して理由が分かると、自分の馬鹿さ加減に悲しくなってしまった。そして、その事件を忘れた頃、3枚目が箱から出てきたのには、我ながらあっぱれと思った。こういったことが出来るのが私の凄さだと思う。

このレコードの音質が良いのがせめてもの救いだ。しかし、やはり3枚はいらない。

オリジナル盤増殖中

全然、更新していませんでしたが、音楽生活は充実しています。毎日届くレコードを聞きあさって楽しく過ごしています。音楽を聞く時間が長く、更新がなかなか出来ない状態でした。

eBayを初めて、3ヶ月ぐらいでしょうか。あまりにも簡単にオリジナル盤が買えるので、喜んで買い続けてしまって、破産するんじゃないかと思うぐらいのペースで買っています。奥さんには秘密なのですが、Yoshii9が2セット以上買えるぐらいお金を使ってしまいました。学生時代オリジナル盤が買えなかった反動で、大人買い状態です。

この前、eBay+レコードと検索すると私のページがトップページで出てきました。ちょっとびっくりしたのですが、逆に情報が少ないのかなと思いました。eBayは本当に良いシステムで、良い思いをたくさんしたのですが、結構トラブルもありました。前もちょっと書きましたが、オリジナル盤だまし野郎(返金されました)、商品が送られて来ない、盤のコンディションが記述と全然違う、発送中にレコードが割れた($60の損失)など、その都度対応するのがちょっと大変でした。レコードの返品は5回ぐらいしたと思います。2-3%の確率ってとこでしょうか？

あと、ネットで見ていて面白かったのは、eBayで買ったレコードをヤフオクに転売している人がいますね。ビジネスでやっているようです。私が入札で負けたと思われるレコードが何枚も同じ人から出品されていました。見つけた時は、コノヤローと思いました(笑)。富士山の噴火石に当たってしまえ(笑)。はっきり言ってヤフオクで買うよりeBayで買った方が安いです。しかし、先に述べたようなトラブルが必ずつきまとうので、転売する人も大変かなと思ったりしました。トラブルをおそれずeBayで安く買うことをチャレンジするのもありだし、信頼できる店をヤフオクで見つけて高くても安心してかうものありだと思います。

今日はeBayの注意みたいな事を書いてしまいましたが、これから買ってうれしかったレコードを紹介していきたいです。Yoshii9で聞くオリジナル盤もなかなかですよ(オリジナルが絶対ではないですが)。

とりあえず今日は、Matt DennisのPlays and sings。このレコードが大好きでオリジナルが欲しかったんです。運良く買えました。ピカ盤で$55ぐらいでした。これが買えた時、結構うれしかったです。Matt DennisはAngel eyesやViolets for your fursを作曲した人ですが、その本人がピアノで弾き語りをします。これがまたいいんです。日本盤のライナーに大橋巨泉が電車のつり革につかまりながら、「粋で良いですよ」と薦めてめてくれたと書いてあったのを覚えています。彼の言うとおりです。ボーカルが生々しく音質も良いです。

このレコードとは関係ないですが、もし、ルイ・アームストリングのViolets for your fursがどのレコードの入っているかご存じの方は教えていただけないでしょうか？　昔、ホームセンターで買ったCDにルイ・アームストリングのViolets for your fursが入っていて凄く良い演奏でした。しかし、引っ越しの時なくしてしまいました。CDの正規盤で見たことがないですし、レコードも一度しか見たことがありません。河原町今出川あたりでベスト盤に入っているのを見たことがあるのですが、傷だらけで買うのをやめました。それ以来見ていません。

すべての始まりはこのレコードから

しばらく更新していませんでした。実は私のオーディオの環境がかなり変わりました。

その変化の始まりはこのレコードからでした。前に書いたように、私はArne Domnérusが好きです。ネットで彼のCDを探していたら、こんなレコードをebayで見つけてしまいました。この雰囲気のあるジャケットがたまりません。家にレコードプレーヤーがないし、ebayのオークションは使ったことがので、買うのはやめておこうと思いました、しかし、一ヶ月ぐらいずっと気になっていて、ジャケットが良いので部屋に飾るだけでもいいやと思い、ebayで初bitしスエーデンから取り寄せてしまいました。

レコードが届いて、部屋に飾ったり、手に取ったりしてにんまりしていました。このジャケットを眺めていると、なぜか仕事の疲れが癒される気がしました。しばらくすると、このレコードの音が聞きたくなってきてしまい。簡易プレーヤでも良いやと思い、オーディオテクニカのAT-PL50を$60ぐらいで買いました(レコードシステムは日本にあるので)。PCオーディオを取り入れてCD再生の音が良くなってきたので、もうレコードはあまり聴かないだろうと思っていたので、再びレコードプレーヤを買うとは思ってもみませんでした。

プレーヤが届き、すぐプレーヤを組み立てました。Yoshii9は封印中だったので、ヘッドホンで聴こうとしたのですが、しまってあるAllen&Heathのミキサーを取り出す時間がもどかしく、部屋に置いてあったYoshii9の封印を解いてしまいました。出てきた音は本当に良い音でした。録音も良かったですし、演奏も良かったです。半年ぶり以上に聴くYoshii9の音もやはり良かったです。癒しの音でした。奥さんと二人で幸せな時間を過ごしました。

基本的にCDの音はレコードの音より上と思ってきたのですが、ポンとおいただけでレコードからあんな良い音が出てきてびっくりしました。情報量云々を言ったらCDの方が上でしょうが、レコードにはCDに無い何かを持っていると感じました。再びレコードの収集を初めてみたくなりました。

就職して引っ越す2000年ぐらいまではジャズレコードの収集が趣味で、国内盤を中心に6000枚ぐらい集めたと思います。今でも実家で眠っています。オリジナル盤は値段が高かったので1割以下だと思います。ebayデビューしてしまったので、ebayの落札価格をちらほらチェックしていると、オリジナル盤の落札価格が結構安いことに驚きました。私が日本で集めていた頃のオリジナル盤の値段はなんだったのと思いました。ZOOT SIMS+AL COHNのYOU'N'MEのExを$40台で落札してしまいました。この値段は本当に安く、例えば日本の中古屋がebayで仕入れて、日本で売っても相当もうけれるんじゃないでししょうか？今、私はアメリカに住んでいて送料が安いので、オリジナル盤(安いものだけ)を集めてみようと思っています。というか、すでにebayに夢中になってます。興奮した落札結果など、おいおい書いていこうと思います。

とにかく、このレコードをネットで見てしまったために、

1) レコードを久しぶりに買ってしまった。
2) レコードプレーヤーを買ってしまった。
3) Yoshii9の封印を解いてしまった。
4) ebayを始めてしまった。
5) オリジナル盤収集を始めてしまった。

と大変なことになってしまいました。

今日の物欲

Mac mini
http://www.apple.com/jp/macmini/
Firewire800がつなげられるし、ファンの音も静かそう。自分で簡単に分解できたら、SSDを積んだりするのだろう。Firewireオーディオやりたい人には良いかも。

シグマDP1
http://www.SIGMA-DP.com/DP2/
デジタル一眼レフカメラ用のCCDをコンパクトなカメラ積んだのがポイント。フォビオン(シグマにより買収された)と言う会社のユニークなCCDを使っているのが特徴。シグマがSD9にこのCCDを積んだとき、その画像は衝撃的だった。以来、SD9, SD10, SD14と所有している。私は蝶の写真を撮るが趣味で、DP1は35mm換算で28mmでかつ寄れないので買わなかった。DP2は41mm相当で28cmまで寄れるとのことだが、ゼフィルスの写真にはちょっと厳しいだろう。クローズアップレンズをつけて実用になるようであれば、検討したい。41mmという画角は、広角的にも望遠的にも写せたたりするので好きだ。シグマのサイトにあるDP1の作例もなかなか良さげ。

映像って良い !

今日はピンクフロイドのライブDVDを見た。このジャケットの内容が私の研究テーマそのものなので、衝動買いしてしまった。このジャケットをよく見ると背側と腹側、両方の虹彩にシグナル(赤い点)が入っているのが分かる。やはり、これが真実なのだ。

新しいMacbookで見たが、DVDをずっと再生しても、ファンの回転が速くならず快適に聞けた。古いMacbookだとDVD再生は負荷が高すぎるみたいで、ファンの音がうるさくなってしまっていた。

マックブックから23インチ外付けディスプレイに出力して聞いた。デインタレース処理を高品質にすると23インチでもなんとかみれる。

やはり、動画が入ると情報量が全然違う。CDでこれを聞いたとしても、全然違う印象になっていたと思う。演奏とは関係ないが、サックス奏者がバリトンサックスとテナーサックスを肩に下げ、ものの見事にバリトンからテナーに切り替えるところは、かっこいいと言うより笑った。David Gilmorも口になんか突っ込んでギターの音とボーカルの音をミックスしていたが、正直キモかった。説明を読んでも何を言っているのだかさっぱり分からないと思うが、それ故、百聞は一見にしかずなのである。なんか変なところばかり目がいってしまうが、演奏も良かった。しかし、金かかっているライブだなぁ。

これに気をよくして、キングクリムゾンのDVDも注文してしまった(http://www.amazon.com/KING-CRIMSON-LIVE-IN-JAPAN/dp/B001KQDGS6/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=dvd&qid=1234760042&sr=1-3)。ほとんど同じ内容に他の映像がプラスされたDVDがあるがそちらの方はディシプリンは入っていないみたい。このライブのLDかVHDも発売されていた気がするが、高くて当時中学生の私には買えなかった。$13.53なんて良い時代だ。買ってみたら、このDVDの録音は1995年だった。当時、中学生なんてことはあり得ない。全くの勘違。

ピンクフロイドとキングクリムゾンを比べると、圧倒的にキングクリムゾンが好き。しかも、80年代以降のキングクリムゾンが断然好きだ。なぜ、80年代の方が好きか、言葉で理由を表現することは難しいが、Three of a perfect pairでShe～とボーカルが始まり、その10秒以内に、理由が隠れていたりする。簡単に言うと軽いから(爆)。ちょっと付け加えると、ハイセンスだから。ちなみに、このジャケットも私の行っている研究テーマに酷似していたりする。