ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

くじけちゃならない人生にヒノテルの「スマイル」

2006年07月12日 | 音楽
「悲しくったってー、苦しくったってー、いつも微笑みを忘れないでね。微笑んでいればきっといいことあるさ」といった一昔前で言えば、明るい民青みたいな歌詞の曲なのだけれど、それでも「スマイル」はとてもいい曲だ。

 きわめつけは、やはりナットキング・コールだけれど、最初はトニー・ベネットが歌ってヒットしたらしい。アン・サリーもいいし、ホリー・コールのも、まあよかった。ちょっと前、トヨタの車のコマーシャルでロッド・スチュアートが歌い、エルビス・コステロ歌う「スマイル」がTVドラマのエンディングで使われていて、なんでまた、そんなに「スマイル」なのかいと思ったほど。

 ぼくが好きなのはヒノテルこと日野皓正の「Blue Smiles」というアルバムに入っている演奏だ。多分10年以上前のアルバムだと思うけれど今はきっと廃盤かな。この「スマイル」はややうたい過ぎという感じはあるものの、励まされてしまう演奏なのだ。どこか浪花節的な盛り上げ方がヒノテルらしいと思う半面、いつもアグレッシブに生きている人だからこそ演奏に説得力があって、幾度となく元気付けられた演奏なのだった。このアルバムはトランペッターのブルー・ミッチェルを偲んで捧げられたバラード集だが、「アイヴ・ネヴァー・ビーン・イン・ラヴ・ビフォー」が泣けます。名演です。

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