ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

トミフラの「レッツ」がすばらしい。

2007年05月17日 | 音楽
 日曜日に大学時代のOB会があった。ビッグバンドジャズのクラブで、創部40周年というわけ。すでに、僕らは黎明期の世代とあって、現役の学生とは隔世の感が強かった。学生バンド事情も大分変わっていて、可愛い女子学生が多いこと、他大学のメンバーもいて、演奏技術は高く、より高度な音楽性を追求しているのだった。でも、われらは昔話で大いに盛り上がり、昼から夜まで飲み続けた一日であった。

 クラブができたのは1966年というから、ビートルズ来日の年。学生運動が次第にエスカレートしていくころ。1967年にはコルトレーンが亡くなる一方で、グループサウンズ・ブーム、新宿にヒッピーがたむろするという時代であった。

 で、1970年代の演奏会のプログラムを見ると、結構サドメルの曲目をやっていて、以前、このブログでも書いた1968年のサドメル来日の話に関して、雑誌「プレイボーイ」のジャズ特集で、ヒノテルが、そのときサド・ジョーンズからオーデションを受けたと話していた。いずれにしろ、この初来日の音源が残っていれば、聴きたいものだ。

 サドメルの初スタジオ録音版「プレゼンティング」(むしろレーベル名のソリッドステイトのほうが目立っていたアルバム)が、いまだCD化されていないのはなぜなのだろうかと何度も疑問を投げかけたい。「ミーン・ホワット・ユー・セイ」「スリー・イン・ワン」など、名曲、名演ぞろいのアルバムだった。

 で、この2曲に「クワイエチュード」が聴けるのが、トミー・フラナガン・トリオによる「レッツ」。トミフラはサド・ジョーンズのデトロイトの後輩で、サドを敬愛しており、「レッツ」はトミフラが1993年に自費制作したサド・ジョーンズ作品集なのだ。この演奏がすばらしい。「ミーン・ホワット・ユー・セイ」は、ウクライナの怪人ピアニスト・シャフラノフもよかったが、トミフラを聴くと、品格が違うかなと思ってしまう。サドメル・ファンの方はぜひ一聴をおすすめします。

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