思いがけず妻が主婦業を休止して私が主夫としての生活が始まって驚いたのは主婦業の幅広さだった
”こんなことまでやっているの?” と、いささか自信が無くなるような仕事の多さだった
妻との二人暮らしでもそんな驚きだから、大家族で子供たちや祖父母と暮らしている主婦はもっと大変な労力を使っているだろうと推測すると、私の主夫業なんて比べ物にもならないと、少しは納得した
だが世の中は文明の利器、特に家電が進歩したのは、神様が少しは主婦の仕事を少なくするような計らいの賜物かもしれない
私の主夫業もその家電のお陰で成り立っているが、特にその中でもお世話になっているのが洗濯機だ
洗濯? 昔は大変だったでしょう。盥に洗濯物を入れて、水はガッチャン、ガッチャンと井戸から汲んで、そして固形石鹸を使って洗濯板でゴシゴシと洗うのだから知恵と力も必要だったはずだ
やっと洗い終わると今度は絞って、そして表に干す。この洗濯工程、量によってはかなりの重労働でもあった
私も子供の時代、母が勤めていたから洗濯は三男坊の私の役目、好きとか嫌いとかは別にしてやらざるを得なかったけど、結構きつい仕事だった
元気な頃、妻は毎日洗濯していたが、私も多少に拘わらず、毎日洗濯するタイプ。世の中には洗濯物を溜めて一杯になってから洗濯機を回す人もいるようだが、それは節水という面から見ると正解のようです
先週、そのお世話になっている洗濯機の 「お湯取り機能 (風呂水を利用しての洗濯)」 が作動しなくなってしまった
この機能は洗濯機から吸水ホースで浴槽内の湯水を汲み上げて 「洗いとすすぎ」 に利用するが、洗濯前後の浴槽内の湯水レベルが変わっていないことが機能不具合の証しだった
洗濯機には設置した年月日の 「H181203」 とのラベルが貼ってあるから、もう8年9ヶ月もお世話になっているので、寿命なのだろうか?
取扱い説明書も捲(ってもそんなトラブル例はない。でも少し故障探求 (トラブルシューティング) をしてみようと思った
まず簡単に考えられる原因は
① 湯水を汲み上げるモーターの故障
② 吸水ホース内の詰り
などだが、もし目詰りして湯水を吸い上げなくても、自動的に水道水に切り変わるから洗濯には支障はない
① の場合は私にはどうしようもないが、せめて ② の場合を想定するしかない
吸水ホースを洗濯機から外して、ホース内の詰り (息吹きしたら少し重かった) を点検し、先端に二枚あるフィルター (だいぶゴミが詰っていた) をブラシなどで洗浄して取り付けた。さあ、どうだろうか?
翌日の洗濯時ではこの機能も復旧したようだが、浴槽内の湯水レベルの減り方が果たして正常なのかどうかは定かではない。とりあえずこのままで様子を見るしかない
しかし、洗濯・脱水槽内のフィルターなどは時々洗浄しているが、吸水ホースを洗浄したのは今回が始めてだったが、取扱い説明書には定期的な洗浄を推奨しているから、やはりそれを遵守することが必要なのだろう
洗濯機も人間もやはり定期的なメンテナンスをすると長持ちするようだが、それにしても洗濯機という家電は丈夫で息が長い道具で大いに助かっている
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