7月末のある日、 「警視庁府中運転免許試験場」 に行き運転免許更新に必要な 「認知機能検査」 を受検した。
今は高齢者による事故多発で 「高齢者いじめ」 とも言えるように75歳以上の高齢者は運転免許証更新時には 「認知機能検査」 を受けてその認知性を検査することが義務化されている。
でも何故75歳以上の人がこの検査を受けなければならないのか? の疑問があるがその理由は下記の通りらしい。
75歳~79歳の運転者の死亡事故件数が74歳以下の約2.4倍であるなど、75歳以上の年齢層にかかわる事故情勢がきわめて厳しいものであり、また認知症の有病率は加齢とともに増加しているのが理由です。
上記のようなデータを見ると納得せざるを得ないが、でも 「法の下では誰でも平等」 の理念からするといささか高齢者に対する差別のようだと私は不満だ。
私は今回を含めて認知機能検査を受検したのは三回目だが、毎回検査概要が異なるのはどうしてだろうか?
一回目は近くの民間の自動車運転教習所での受検だったが、二回目以降は警視庁の運転免許試験場となった。
それと二回目までの検査項目は
① 時間の見当識
② 手がかり再生
③ 時計描画
だったが、今回 ③ は何故か項目から除外されていた。その理由はわからない。
この項目の中ではやはり面倒なのは 「② 手がかり再生」 だ。
16個のイラストが順次スクリーンボードに投影され、受験者はそれを記憶する。
数分後にはその記憶を便りにイラスト名を記入する。
これはかなりの記憶力が試されるが、私は満点欲しさに16個のイラスト名を全て記入した。
私は二回目の検査では満点だったので、今回も満点を取るようにと思いながら検査に望んだが、今回からは何点取れたのかは知らされず 「認知症のおそれがある基準には該当しませんでした」 と記載された通知書を受け取った。
これは基準点が76点以上の人には同じ内容の通知書 (第三分類) らしいが、私が望んだ満点は幻になってしまった。
これで 「認知機能検査」 はクリアされたが、第三分類の人は更に自動車教習所などで 「高齢者講習 (合理化)」 を二時間受講することが義務化されている。
その講習をクリアすると免許証更新が可能となる順序だ。
でもこのように 「認知機能検査」 が実施されるようになってからは事故率の変化はあったのだろうか? と、私は高齢者いじめが厳しくなる制度に疑問を持っている。
この検査の受検料は1,050円、その後、教習所での講習を予約したが、その受講料は8,000円とのことでした。
検査は終ったが、しかし、このような短時間で、そして二項目だけの検査内容で、人間の認知度を判定できるのか? と、少し異議感が残った。
私は車に乗ることは少ないが、介護者としては車は必要な交通用具だから許される限り免許証は更新するつもりだ。 それとこの検査を受けるだけでも自分の認知度を確かめる機会だと思っているからだ。
車は便利な用具だが、使い方を誤ると簡単に凶器となる。それを防ぐには安全運転する心構えを失わずに操作するしかない。
8月中旬に高齢者講習を受け、11月中旬には警察署で免許証更新と、まだまだ先が永いが、この認知症検査クリアで更新への道が開けてきた。
因みに私が運転免許証を取得したのは昭和 36 年 5 月、免許証を持っている人は珍しい時代だった。
職場の先輩から 「これからは車社会になるから、早めに免許証を取りなさい」 と、アドバイスされた。それが現実になろうとは正直思いもしなかった。
その後、車運転で無事故無違反で今に至っているのは有り難いことでもある。
とは言ってもそれが永久に続く保証は何もない。車を運転する時は、とにかく神経を集中して安全運転に徹するしかない。
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