日暮らし通信


その日暮らしの生活でも、感謝しています

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「キアゲハ」 を撮る

2014年08月19日 20時52分12秒 | 所沢航空記念公園

園内を歩き出してすぐ妻が 「あっ、蝶だあ~、綺麗(きれい)」 と声高(こえだか)に言った
妻が指差している低い土手の斜面を見ても私には判らない
蝶だと言うから白い蝶か、黄色い蝶が飛んでいると思ったが
妻は写真のように低目の雑草に停まっている蝶を見つけたらしい

私の記憶が正しければあの蝶は 「キアゲハ」 だ




最初は距離を置いて撮ったが
欲が出てもう少し近くで撮りたくなった

私のデジカメは2センチがマクロ撮影限度
 「すみません、アップで撮らせてください」 と
無断撮影ではないことを断って限度までゆっくり近付いた
 「私、綺麗でしょう、上手(じょうず)に撮ってね」 と
この蝶さんとテレパシー語で会話に成功
そして撮ったのがこの写真

シャッターボタンを押した直後に
 「上手(うま)く撮れた? ではさようなら」 と
急角度でテイクオフ、遠くへ飛び去っていった

二枚とも同じアングルで撮ってしまったが
動きを感知されないように距離だけを詰めたのでそうなってしまった

でも 「キアゲハ」 は綺麗な蝶だ
こんな綺麗な羽根に乗せて貰って大空を飛んでみたいものです




 撮影場所: 所沢航空記念公園



苦悩した三日間

2014年08月19日 16時04分32秒 | 日暮らし通信
日暮らし通信

■□ 写真タイトル と 撮影場所 □■

秋が楽しみです

空堀川沿いにて



● 写真の上でクリックしてご覧ください ●




妻は上歯右に一個、下歯左右に二個の部分入れ歯 (ブリッジ型) を取り付けているが、残念ながら自ら取り外しはできない

食後は私がこの三個の部分入れ歯を取り外して、ブラシで洗浄、そしてまた私が取り付けているが、それも介護の内だと毎日そんなことを繰り返していた

16日 (土曜日) 昼食後も同じように歯を取り外そうとして、私は仰天した

上歯右の入れ歯が無いのだ
 「おい、歯がないぞ、どうしたんだよ~」 と語気鋭く言っても妻はそれを理解して答えが返ってくる訳でもない

私は 「どうしよう、どうしよう、困った、困った」 と慌てふためいてしまった
直感的に 「妻が入れ歯を呑み込んだ」 と思わざるを得なかった

長さ約25ミリ、幅13ミリ、厚さ10ミリほどの入れ歯が体内に入った時の悪影響を私は過大評価して恐ろしくなった

 「でも何とかしなくては?」 と気は(あせ)るばかりだったが、掛りつけの歯科医院は昼休みで電話は通じない

思いあまって東京消防庁・#7119へ電話してみた
オペレーターから代わった女性看護師は状況を聞いてから、三か所の 「救急外来病院」 を紹介、もし三か所とも受診拒否されたら119番へ通報してくださいとのことだった

その内に私の通院先病院があったから電話すると外来を受けつけるとのことだった

私は妻の入院などもあり得るとの臆測から、長男の嫁さんに電話して訳を話し、同道して貰うことになったが14時半前には病院へ着いた

早速レントゲンを撮ったが、今日病院は休みなので当直は循環器科の医師だった

その後部屋に呼ばれてレントゲン (今はデジタル化されていてディスプレイに画像が送られてくる) を診たが、それらしき物は写っていないとの所見だった

医師は念のため 「CT (コンピュータ断層撮影) を撮りましょう」 とのことですぐに妻はCT撮影室へ向かった

その間私は神様に(すが)るような気持ちでひたすら 「入れ歯が写りますように」 と念じていた

だがそのCT画像でも入れ歯は写っていなかった
医師は 「入れ歯は呑み込んでいない、と思われますが、月曜日に消化器科を受診して確認してください」 との所見だった

私はまだ 「入れ歯を呑み込んでいない」 ことに納得していないから、ここからまた私の苦悩が始まった

朝食後、歯を取り付けてから昼食後に取り外したが今まで外れたことがなかった
その土曜日10時頃、ご近所さんから頂いた京都銘菓 「八ツ橋」 を食べたが、それが餅状なのでくっついて呑み込んだと私は推定していた

しかし 「呑み込んでいない」 となると8時半から9時半過ぎまで公園を散歩した時に、妻が 「吐きだした」 としか考えられないことだった

私はこの出来事ですっかり憔悴(しょうすい)してしまった
かた時もこの件が離れず、悪い結果のみを考えては 「一体、どうなるのだろうか?」 と、見えない不安の波に溺れかかっていた
何をする気も湧かず、ボケっとしていて自分を見失い、好きなパソコンを開く元気も無くなっていた

歯科医院長さんからも心配する電話があった

部分入れ歯を呑み込んだ場合、通過する経路は肺に入るか? 食道に入るか? の二つで、前者の場合が危険性があるが、後者の場合はほとんどが自然に便と一緒に排泄されるとのことだった

更に院長さんは 「妻の場合は何ら異常が出ていない」 ので 「呑み込んでいない」 と推察されるとの所見だった

ようやく気を取り戻してネット検索すると 「部分入れ歯を呑み込んだ事例」 はたくさんあるようで、やはり食道に入った場合は2,3日後に自然と排泄されるとの説明は私を少し元気付けた

日曜日、この日も同じように妻と散歩したが、歩いてもこの件が気掛かりでショートコースで終わってしまった

月曜日また嫁さんに同道して貰って10時半前 「消化器科」 へ受診手続きしたが、予約外なので待ち時間も長かった

11時半過ぎ女性看護師さんから呼び出しがあった
 「消化器科の医師では判定出来ないことがあるので専門の医師に確認していますから後30分ほど待ってください」 とのことだった

やっと12時過ぎから診察開始、しかし呼ばれたのは 「総合内科」 の部屋だった

担当医師は私が持参した残り二個の入れ歯を見ながら 「このような歯を呑み込めば必ず写ります」 と、前置きしてレントゲンとCT画像を丁寧にスクロールしながら私に説明してくれた

そして 「このレントゲンとCT画像には入れ歯は写っていません、呑み込んでいないと結論します」 との所見だった

この所見を聞いて私は重い鎧を脱いだような安堵感に包まれ、「ああ、良かった」 と暗かった気持ちが晴れ渡るように軽やかになってきた

だが私がやっと正気を取り戻したのは今日になってからだった
不甲斐なくもこの件で体重がが1キロ減ってしまったが、こんな経験は始めてだった

でも不思議だ。妻はどこであの入れ歯を吐きだしたのだろうか?

あの日の散歩中か? と思いながら今日の散歩では 「もしかしたらあの入れ歯が落ちていないか?」 と、下ばかりを見ながら歩いていた私だった

この三日間、ブログ投稿どころではなかったが、その分をこのブログを長くして埋め合わせにしてしまいました

私が苦しんだこの件だが、妻は至って無頓着、そんな妻の姿を見ていたらまた妻への不憫さがまた募ってしまった

あんなに元気だったのに、と、思うのは私の愚痴だろうか?