ブログ、巨人軍。

頑張れ、ジャイアンツ!
頑張れ、日本のプロ野球!

勝利を手にする方法だって75通りはあるのさ。

2014-09-20 23:46:17 | 2014年シーズン

スワローズとの初戦に勝利し、ジャイアンツはこれで通算成績75勝55敗1分とした。
マジック6となっても原監督は、まだ感知せずの姿勢を崩さない。
原監督は以前から、マジックは5になってからと常々語る。
この日の試合後のインタビューでも、マジック6になったことをインタビュアーに訊ねられていたが、
とくにいつもと変わらぬ姿勢で質問をやり過ごした。
このやり取りに対し、実況アナウンサーが 「原監督もマジック6ではまだまだといった感じでしたが、
やはりマジック5にならないとダメなんでしょうかね」 と苦笑いを浮かべながら、
なかなかマジックに関して語らない原監督の真意を解説の江川卓氏に訊ねている。

優勝への指標となるマジックについて質問を向けるインタビュアーの気持ちは理解できるが、
聞かれる側の立場を考えればマジック20だろうが10だろうが、あるいは6だろうが5だろうが、
1つ1つ減らしていくしかないのがマジックなわけで、それ以上、返答の仕様がないことも察しがつく。
数字が少なくなっていけば、対象チームの動向によって2つ減ったりするケースもあるだろう。
だからといって、ここにきて数字がいっぺんに3つも4つもまとめて減るわけもない。
そんな勝ち方が出来るわけでもないのだから、
いちいち10になりましたが、6になりました、5ですがと聞かれたところで、
そうそう多くは語れないのも当然だ。

そう、いっぺんに2勝、3勝なんて出来やしない。
そんな勝ち方なんて存在しない。
一つ一つ、1勝1勝、積み重ねていくしかない。
今季のジャイアンツも、そうやってここまで75勝を積み上げてきた。
そんな75回の勝利には、様々な勝ち方が存在した。
昨日の試合を、そんな思いで眺めていた。
75回の勝利には、75通りの勝ち方があった、そんな思いに浸った。
自由に生きてく方法なんて100通りあると言ったのは浜田省吾だけど、
勝利を手にする方法だって少なくとも75通りはある。
今季のジャイアンツがそれを教えてくれた。


勝利の方程式という言い方をもう随分前からしているけれど、
今季のジャイアンツに限ってはその方程式もあまり当てはまらない。
これまでの勝ちパターンとは一線を画した勝ち方も少なくなかったように思う。
多かれ少なかれ、勝負の決まり手というのはそういうものだろうか。
昨シーズンのジャイアンツだって、その前のシーズンだって、
いろいろなパターンを積み上げてこれたからこそ、たくさんの勝ち星に繫がった。
それはジャイアンツに限らず、どこのチームにだって言えることかもしれない。

昨夜の試合は内海、加藤健のバッテリーが、前回に引き続き、いい流れでゲームを作り上げた。
前回のベイスターズ戦は完封勝利。この日は8回途中まで投げて自責点2。
コツコツとアウトカウントを積み上げていった内海、加藤健のバッテリー。
打つほうでも加藤健は2安打1四球、先制点を叩き出すなど勝利の立役者となった。


雰囲気というか、波長というか、なんとなく似た感じに見える内海と加藤健。
お立ち台に並ぶ二人は、その姿かたちまでいっしょに見えて、
球団発表の二人の身長・体重を覗いてみたら、なんと二人とも身長186センチ、体重93キロとまったく同じ。
実際は多少の差もあるだろうが、並んでいると縦幅も横幅も本当によく似た感じだ。

体格が似ているから相性がいいわけではないにしても、
シーズン大詰め、ここにきて面白いカップリングが誕生した。

「ここきて調子が上がってきましたね」 というインタビュアーの問いかけに、
「ここにきて…って(笑)、もうシーズンも終わりに近いですけど」 と思わず苦笑いの内海だったが、
最後の最後にきてこういったいい組み合わせが生まれるのも、今季のジャイアンツを象徴しているように思える。

バッテリーでいえば、ここ最近では澤村、小林誠司の組み合わせもそう。
あるいは今シーズン何度かいい結果に繫がったセドン、實松のカップリングもその一つではないか。
鈴木尚広の走塁、井端の技術、ヨシノブの勝負強さ、橋本到、小山の躍進…。
例を挙げれば数多い。
いろいろな組み合わせによって、いろいろな勝ち方が生まれた。

この日の勝利も、75勝のうちの、個性ある1勝。
さまざまな勝利の中で、またあらたな勝ち方を見せてくれた。

今季ジャイアンツを表すシンボリックな一つに、内海、加藤健のバッテリーが加わった。



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